以前は成人病といわれた一連の疾患群のことを生活習慣病と言います。
高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、高尿酸血症、がんなどをさします。
当医院では患者さんの生活にあった治療方法や食事療法を指導しています。
生活習慣病の原因
生活習慣病はもともと持っている素因に間違った生活習慣が加わって発症します。
たとえば両親が糖尿病の人は糖尿病になりやすい遺伝子を持っているわけですが、それを発病するのは間違った食事というわけです。
普段から発病させないように食生活を見直すことが大切です。
アメリカにいったことのある人はお気づきと思いますが、日本ではほとんど見かけないような超肥満の人をよく見かけます。
実は黒人や白人はこんなに太っても糖尿病になりにくい遺伝子を持っているのです。
一方日本人は50%の人が糖尿病になりやすい遺伝子を持っています。
発症しやすい現代食
肉が多い → 悪玉コレステロールが増える | カロリーオーバー、大腸がんの危険性 |
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油が多い → 悪玉コレステロールが増える | カロリーオーバー、高血圧、脂質異常 |
精製品が多い → 繊 維 不 足 | 便秘、大腸がんの危険性 |
加工品が多い → 繊維不足・添加物 | アレルギー、がんの危険性 |
外食が多い → 油や塩分が多い | 高血圧、高脂血症、糖尿病 |
このような食生活を改め、旧来の日本食中心の食生活にすることで、病気の発症を未然に防ぐことができます。
また発症しても薬の使用量を減らすことができます。定期的な運動を行うことでさらに効果は上がります。
当院の治療方針
当医院では何度も何度も食事の注意や運動療法についてしつこいほど説明します。
すべての患者さんが私の話を聞いて実行してくれるわけではなく、中には「うるさい医者だなー」めいわくに思っている患者さんもいらっしゃると思います。
しかしきちんと実行してくれる患者さんも相当数いて(女性に多い)、そのような方の中には実際薬を処方しなくて済んでいる人や処方薬の数が減った方もいます。
たとえ薬の処方量は減らなくても「体重が減って体が軽くなった」「腰やひざの痛みが軽くなった」といわれる患者さんは多いです。
生活習慣病は間違った生活の積み重ねの結果出てくる病気なので、間違った生活を正すことが第一で、それでもどうしても治らない部分だけ薬に頼ると考えましょう。