現代医療のがん治療は手術・抗がん剤・放射線療法が中心となっています。
非常に攻撃的で、がん細胞のみならず正常な細胞をも傷つけます。
そして時には治療をしたために死期を早めてしまうこともあります。
また、術後の痛みなどによる日常生活の著しい制限、放射線療法や抗がん剤による強い副作用などの弊害もあります。
早期がんでなければ現在本当に延命効果のある治療法は非常に限られています。
最近は免疫チェックポイント阻害剤など、効果が高い薬が開発されてきましたが、まだ誰にでも使えるという薬にはなっていません。
なお、ゲルソン療法は未承認医薬品に分類されます。
当院が支持している代替療法(体にやさしいがん療法)
現代のがん治療を受ける方であっても、ゲルソン療法を中心とした食養生を取り入れることはとてもいいことです。
ゲルソン療法は自分の体にもともとある免疫力をじっくりと上げていってがんをやっつける治療法です。したがって末期がんにはあまり効果が上がりません。
食事療法(食養生)はすべての代替療法の基礎に位置づけられる重要なものです。
ゲルソン療法
ゲルソンは1930年代にアメリカでただ一人ガン治療に成功した医師です。
彼のがんに対する考え方は次の言葉に表されています。
「現代医学は腫瘍のみがガンと考えているが、これが最大の間違いである。
ガンの腫瘍はガンの症状のひとつではあっても、ガンの全てではない。
ガンとはガン細胞(税別)を生み出すような体全体の栄養代謝の乱れである。
ガンは全ての疾患のなかで最もひどく栄養代謝の乱れた病気である。
従って、腫瘍に目を向けるのではなく、体全体の栄養代謝を正せば、ガンは治る。」
とはいえ、ゲルソン療法も万能ではありません。末期ガンには効果はあまりありません。
ゲルソン療法主な特徴
- 肝臓を強化して有害物質を排除する。
- 十分なミネラルを補給する。
- 新鮮な有機野菜と果物を大量に摂る。(生で摂ることを主体とする。)
- 動物性たんぱく質、塩分の厳しい制限。
大変きびしい食事療法ですが、「このくらいはいいだろう」とか「1回ぐらい平気だろう」などと自分の都合のいいほうに解釈している方が多いですが、それでもやらないよりはいいと思われます。
ただ医学知識のある方のアドバイスを受けた方がいいことが多いです。
当院の食事療法の考え方
1.穀類は未精白で多くの種類から摂る。
- 玄米、玄麦、粟、ひえなど
2.極力有機の野菜と果物を摂る。
- 人参ジュースと青汁を各1日3~4回飲むこと。野菜スープも可、ただし極力水を使用しないで作ること。
3.調味料使用上の注意。
- 塩、醤油、味噌は極力使わないこと。(変法では3グラムまで許可)
- 甘味は黒砂糖と純粋蜂蜜を使用のこと。(決して使いすぎないこと)
- 香辛料も使わないこと。
- 酢はつかっても良いが、質の良いものにすること。
- サラダドレッシングは自家製のものを使うこと。
4.コーヒー浣腸
- コーヒー浣腸は肝臓から有害物質を排泄するのを助ける作用がある。また、有機栽培コーヒーを使用したほうが良いでしょう。
- コーヒー浣腸の道具は500㏄程度の大きさが適切です
5.禁止する食べ物、嗜好品
- タバコ、肉、魚、卵、牛乳、加工品、燻製、干物、香辛料
6.処方薬
- ビタミンB12、消化剤、漢方薬、杏仁や高麗人参などの生薬
相談
ゲルソン療法についての質問
・一般の人が食事療法をしようとしても、様々な疑問点が浮かび上がり、専門的な知識がないと解決できないこともあります。
・疑問点不明点については当院へメールでお問い合わせください。