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ブログ 一覧 (2022年10月)

今までの ブログ の一覧です。

ゴーマン杯を10日後に控えて、ヴィネは不安に駆られています。

スピードが出せない。
走り始めに太ももに微妙な疲労感を思える。
手術した方の膝裏に違和感を覚える。

3年前に走ったときの記録は、膝のオペ後間もないのに予想外のいい記録でした。しかし、今その記録を上回れるか全く自信がありません。この3年間コロナで大会がキャンセルになったことを理由に、練習をさぼっていたことが大きいです。心の中ではこの間にゆっくり膝裏の違和感が治ってくれればいいなあ、と考えていましたが、さぼる気持ちがなかったといえばうそになります。

自分にどれだけのスピード力が残っているのか知るために、坂道ダッシュに挑みました。最強の訓練といえば坂道ダッシュであることは理解しているのですが、この数年全くやってませんでした。

最初は昨日、通常のランの後にやったのですが、一本目からヘロヘロでした。3本やるのが精一杯でした。
昨日のランで打ちひしがれましたが、今日リベンジです。今日は最初っから坂道ダッシュに入りました。すると気温も低くなったことも手伝ってか、昨日に比べてとてもいい走りでした。最低でも昨日の倍の本数はやろうと6本走り、「大きくタイムを落としていないので、別の坂でももう少しやってみよう」とポジティブな気持に。

続いて訪れた坂は素直なまっすぐで一定の斜度の坂で、追い風も加わってキロ3分50秒前後。これは行けそうだ、と気持ちが強くなりました。最終的に切りよく合計で10本走ることができました。

はじめは気持ちがついていかずイヤイヤだったけど、走ってよかった~

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ランニング中に腹痛に見舞われた経験がある人は少なくないでしょう。その原因についてネットで見ると結構いい加減なことが書いてあります。

多くの人がその原因として言及しているのは、①肝臓が揺れること②横隔膜の痙攣③横隔膜の虚血④消化管の虚血⑤腹筋の痙攣⑥腹膜の炎症⑦靭帯の牽引痛です。中には脾臓が痙攣するなどと医学的には間違っていることを平気でコメントしている人もいます。

おそらく、これは誰かが言ったことを、何の疑問もはさまずにコピペしているから広がったのだと思います。

ヴィネは反論します。
まず肝臓がどれだけ揺れているかです。走ることで上下動は起きますがロードランニングではせいぜい数センチの上下動でしょう。肝臓は最大の臓器なんだから数センチでも揺れが続けば痛みにつながるだろうという意見もあるでしょうが、何か証拠でもあるのでしょうか?(そんなに肝臓ってやわなのでしょうか?)おそらく想像だけで論理を展開しているだけでしょう。乗馬でも腹痛が起こったことがあるといわれているので、振動による痛みは全く否定はできません。しかし乗馬の時の上下動はランニングに比べればかなり大きいので、ランニングとは別物と考得られます。
痛いんだったらその原因として痙攣といえば理解されやすいので「横隔膜のけいれん」と、想像だけで直結させている印象もあります。しかしもし横隔膜が痙攣してたら呼吸が大きく乱れるはず、もしくはまともな呼吸ができないはずです。
「靭帯の牽引痛」は腹部の手術をした人の癒着による牽引痛ならあり得るでしょう。「腹筋の痙攣」もあるかもしれませんが、ほとんどそれが原因であることはまれでしょう。腹筋は体の表面なので痙攣していれば明確に区別できるはずです。

ヴィネは「ランニング中の腹痛は主に肝臓の虚血」と考えています。ランニング中の腹痛の多くは肋骨の下あたり、もしくは肋骨に覆われているところが多いです。そしておそらく右側に多いです。つまり肝臓です。
ランニング中に下半身に大量の血液が奪われ、内臓に回る分が犠牲になるのです。だったら何も肝臓でなくてもどの臓器でも同じように虚血になって痛むんじゃないかと思われるかもしれませんが、ほかの臓器は痛む確率が低いのです。例えば腸はランニング中にほとんど働きません。ランニングはある意味緊急事態。そんな時に悠長に消化活動なんかやってられません。しかし肝臓はランニング中も様々な仕事をしなければいけません。だからかつ駅を必要としているのです。しかし血液が足にもっていかれちゃうので「俺にももっと血液回せよ」と痛みで訴えてくるのです。もちろん腸も腎臓も虚血になりえますが、圧倒的に肝臓が多いと思われます。

ランニング中の腹痛は初心者に多いです。熟練したランナーが腹痛に見舞われることはめったにありません。それは訓練によって無駄な動きがなくなったり、効率的に血液を利用できるようになるからでしょう。

ご理解いただけたかな。腹痛に悩んでる暇あったら、どんどん練習しなさい!ってことですよ。

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肝臓は沈黙の臓器と言われます。

消化管だったら腹痛や下痢吐き気など、すぐに症状が出ます。(だから「腸より始めよ」とヴィネは言ってるのですが)呼吸器も咳や息苦しさなど症状が出やすいところです。しかし肝臓に異常があってもなかなか症状がでないといわれています。ひねくれヴィネは「いや、甲状腺だって症状出にくいぞ」と突っ込みたくなりますが、それは置いておいて・・・。

肝臓は決して沈黙の臓器ではありません。しかし消化器のように多弁でもありません。ヴィネは「肝臓はそっと囁いているのに人は気づかないだけ」だと思うのです。

ヴィネは練習が多くなるとだるくなる症状にずっと悩まされていました。その時血液検査すると、肝臓が壊れたという指標である、GOT,GPTという酵素の数字が少し増えているのです。正常値は40までと言われますが、(検診では30まで)それが50とか70になってるのです。この数字ですが決して高くはありません。ほんの僅か通常より壊れる細胞が多くなっているだけなのです。おそらく%で言うと肝臓全体の0.何%程度です。なのに椅子から立ち上がる程度でもだるさを感じました。結局これは練習直後にアミノ酸を服用することで解決しました。詳細は「ザバスの軍門に降る」をご参照ください。

しかし実際の臨床でこの程度の酵素の上昇で症状を訴える人はいません。例えば薬の副作用でこの酵素が3桁まで上がることもあるんですが、そんな人でも「どうりでこの薬飲んでからだるくなった」というよう言葉を聞いたことがありません。

この違いはなぜ起こるのか?ヴィネの推測ですが、それは走っているかどうかの違いではないかと。つまり走っていると、ほんのちょっとの体調の落ち込みに敏感になるのではないでしょうか?
最近「どうもスピードが出ない」「やる気が出ない」「タイムが上がらない」「いつもと同じ食事だし睡眠も十分とっているのに、どうして?」と考えを巡らせるだろう。そして医療機関に行って採血すると肝機能が悪かったり貧血だったり判明する。「あーそうだったのか、納得!」となるのです。
 一方走る習慣がないと、年のせいとか飲みすぎやストレスのせいと自分の中で片付けて受け入れているのでは?そんなことしているうちにその状態になれてしまって、わずかな体調の不良にも気づかなくなるような気がします。

ランニングに限らず、中等度以上の運動を日常的にやることが、微細な症状にも気づかせてくれる増幅器なのではないでしょうか?

人は一生走り続けなければいけない動物だと覚悟しましょう。

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不耕起栽培の記事にに関して、養老孟司氏がコメントをのこしています。

人は1万年の間、さんざん土を掘り返し、それが農業だと思ってきた。今更掘り返さない方がよかったと言われると、一瞬唖然とするが、これは農業に限ったことではない。

人は思うようにならないと気が済まない。自然も人生も「予測と制御」ができると思っている。徹底的に人工的な環境に住んで、努力すれば報われるという社会を作ってしまった。しかし本当だろうか?自然は思い通りにならないことは、自然災害が多い日本に住んでいればしばしば実感しているはずだ。

みんな毎日あくせくと生活のため、または社会に貢献するために働いている。そんなに働かなきゃいけないんだって疑問を持ったことはないだろうか。しかし畑を耕すのと同じで、何もしなくても(実際はいろいろやっていますが)同じくらいの効果が得られるかもしれない。(以上ヴィネが一部改変)

衣食住、われわれの身近なものを見ても、あまりにも自然からかけ離れているものを、むしろ人間は好んでいるなあって思いませんか?高層マンションに住んでエレベーターでヒューっと自室に向かい、人工物で囲まれた部屋から夜景を見て暮らすとか、あまりかむ必要のない柔らかい食事を好んだり、飲み物でカロリーとったり・・・。

医療もそんな気がしています。食事と運動と睡眠は健康の3原則ですよ。これが十分できていれば半分の病気は薬なしで回避できるはずです。糖尿病は運動と食事療法が基本なのに、ほとんどの医者はそこに言及せずに、いや、言及したとしてもほんのさわりだけですぐに薬物療法に走ります。糖尿病薬は非常に多いのですが、その知識はとても豊富です。しかし食事と運動に関しての知識は薄っぺらです。患者だって今までの甘美な生活からは抜け出したくないのです。
中年以降の人で十分な運動できている人って1%もいないんじゃないでしょうか。世の中運動しなくていいようなものばかり次々と作られます。そのうえキックスケーターなんて存在すべきじゃないですよ。睡眠を気にして生活している人ってどれだけいますかね。無意味に夜更しする人も多いです。寝ている時間が無駄とでも考えているんでしょうか?

不耕起栽培に倣って、医療も原点を見直すべきだな、っと一人強く思っています。しかし実際の診療の現場では、相手が自分の考えを強く言い出してきた場合は、「これは言ってもムダだな」と判断して主張を取り下げてます。

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