中学受験の記事を新聞で見ました。そこにはある学校の受験会場(教室)の写真もありましたが、ヴィネはそれを見て笑ってしまいました。
なんとその教室では、一人ひとりの机が透明のパネルで3方向仕切られているのです。そしてその説明に「飛沫防止の仕切りを設置した机で試験に臨む受験生とN95 マスクを着用した教職員」とありました。
コロナ感染の形態とコロナ対策について、もう理解がごちゃごちゃになっている気がしました。確かにパネルは飛沫感染予防に役立つと思われます。しかし受験会場はみんな黙々と試験問題を解いているのです。試験が始まってから一言も話をしないで試験wの終えて教室を離れる生徒がほとんどでしょう。その生徒が飛沫を飛ばすことなんてありえません。しかも生徒はみんなマスクを着けているのですよ。それで十分じゃありませんか。
何度も言いますが、コロナ感染経路の主体はエアロゾルです。だから本気でコロナ対策をするなら、この教室に有効な換気システムを取り入れるべきなのです。
さらにちょっと気になるのは、試験が終わったらこのパネルを消毒するのでしょうか?すごく無駄な作業ですし、人件費や消毒薬の無駄遣いになります。おそらくこの学校は受験だけでなく、普段の授業でもこのパネル使っているのでしょうねえ。うっとうしい~!
今の中学受験は、知識やパターンで回答できる問題なんてあまりありません。日ごろから好奇心を持って自ら考える生徒を取りたいと学校は考えています。したがって普段身の回りで目にする事象を扱い、物事を科学的にとらえる姿勢を問う問題も多いのです。
なのに、先生!
先生も単に世間で取られている対策をそのまま踏襲するのではなく、自ら考えてください。仕切り版もマスクも手洗いも消毒もすべて飛沫感染予防です。そこばっかり何重にしても冗長なだけです。学校全体として有効な換気システムに投資するべきなのです。
(
4 )
読み込み中...