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ブログ 一覧 (2021年03月)

今までの ブログ の一覧です。

訪問診療の車の中で聞いたテレビ番組で、コロナワクチンでアナフィラキシー症状を呈するのが女性に多いことについて、ある専門家が化粧品に含まれるポリエチレングリコール(PEG)という成分が注目されていると話していました。この成分を含む化粧品を使って過敏反応を起こしたことのある人は一応注意しておいたほうがいいとのことですが、キャスターかだれかが「そのPEGが含まれているかどうかってどうしたらわかるんですかすか?」と質問した時にこの専門家は馬脚を現しました。
「商品の裏側に必ず書いてありますから見てください」

化粧品の成分表示は化粧品のボトルそのものには書いてありません。パッケージに書いてあるのです。これが実は問題なのです。つまりパッケージを取っておく消費者なんていないからです。消費者は使うときにパッケージは捨ててしまいます。だから皮膚トラブルになって病院に来た時に、医者はどんな成分が入っているのか確認できないのです。

また一般に化粧品と思われているものは「薬事法」により、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」のどれかに分類されます。そして全2者は成分が表示されていますが化粧品は表示の義務がありません。さらにPEGは石鹸、シャンプー、リンス、ヘアケア商品にも含まれることがあるので、女性が使ういわゆる化粧品だけ注意していればいいというものではないのです。

この専門家は男性ですが、実際の日常生活のことは関心なく、仕事の上で必要だったから断片的に入手した知識だけでテレビで発言したのでしょうね。

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ヴィネは1年3か月小麦を99.9%やめた経験があります。これで体が変わったかというと、ヴィネの場合は何も変わりませんでした。アレルギーがないのになぜ小麦断ち生活をしたかというと、単に「やめたら何か変わるのかな」と、興味を持ったからです。それは「ジョコビッチの食事」を読んで思いつきました。

やめることでまず気づいたのは「世の中これでもかというほど小麦に囲まれている」という驚きです。小麦を断つことでそこから解放される境地に立った気もしましたが、小麦によって何の症状もきたさない人間が、それを断つというのは、結構社会生活に制限がかかることもわかりました。

小麦断ちをきっかけに小麦の本も読みました。現代人は小麦という麻薬に毒されているという言葉もあながち嘘ではないと思われました。こういう経験をするとでさらに食に対する意識が高まり、診療に生かせるようになりました。これは口先だけでカロリー制限しなさいと言って、その中身に言及できない医者との大きな違いとも言えます。

日本人には小麦アレルギーの人は少ないように思いますが、アレルギーがあっても軽度なら、まさか毎日食べているパンやラーメンが病気の原因だなんて気づかないでしょう。

あるニキビの若い女性が受診されました。この方は中学生のころからニキビに悩まされていたといいます。2か所の皮膚科では全然よくななかったといっています。なぜ当院を受診されたのかはわかりませんが、最近小麦をやめたらよくなってきたと話していました。
いつもの通り、ヴィネは食事についてかなり突っ込んで聞き取りました。するとこの方は非常に食に対する関心が深く、自分で食事を変えるということにも積極的に挑もうとしている様子がうかがえました。外来で診察をしていても、ヴィネが食事の話をし始めると「あ、聞いていないな」と感じる人や、そこまでではなくても「記憶にはとどめていないな」と感じる人は多いです。でもこの方はまなざしから真剣さが伝わってきました。そうなるとヴィネの解説にも熱が入ります。3度目の診察では、言われなければニキビで悩んでいるとは思えないくらいの、きれいな肌になっていました。

ニキビとアレルギーは別物ですが、「そういえば小麦を食べると首あたりがかゆくなることに気づいた」といっていましたから、あながち無関係ではないのでしょう。

皮膚の病気は食事との関係が強い印象があります。もし自分の皮膚の病気が改善せず混とん状態に陥ったなら、基本に戻るのが解決の一番早い道筋です。その基本の根幹にあるのが「食」なのです。

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予定では我々医療従事者がワクチン接種開始するのは4月12日でしたが、まだまだ大きな病院や施設での接種が終わらず、5月中旬以降になりそうです。というのも病院の接種も常に病院にワクチンがあるのではなく、まずワクチンを配布される日にちがあって「〇月〇日と✖月✖日に配布しますよ」という計画があって、それから接種を開始するみたいです。しかも優先接種の医療機関に一斉に配布しているんじゃなく、まだ1回も接種できていない人もたくさんいます。

そのあと高齢者や一般の人ですが、それもどうやって接種するのか決まっていません。学生など一か所に集まる人たちならいいですが、そうでない人を決められた会場に集めてやるのはとても大変で、費用もかかり無駄も多いです。そうなってくると当然医療機関に行って注射することが現実的ですが、じゃあその時誰がワクチン配布を担当するのか?という問題があります。アナフィラキシーショックのことを考えて30分も観察しなければいけないのも、普通診療中には負担が大きいです。それなのに費用はインフルワクチンよりずっと安いのです。

政治家の頭の中にはオリンピックに間に合わせたいとか、ワクチン打てばオリンピックは開催できるだろうと、考えているはずです。甘いですよ。7月の開催予定日までにはワクチンを予定通り打つことはまず無理でしょう。

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「私は本物のうまさを知っているので2流品は食べない」とか言った有名人がいました。それに対して誰が言ったか忘れましたが、「そりゃかわいそうですね。災害で避難しているとか緊急事態の時は一流品が食べられる状況じゃないから、この方は何も食べられないことになりますよねえ」と、やや皮肉も込めたコメントにはあっぱれですね。

閑話休題。

高齢になると味覚が落ちます。ゆえにかなり味付けが濃くなります。特に塩味は半端じゃありません。家族が見て「えっ!?」と驚き、言葉を飲むこともあります。ここで一言いうようなら「こんなに味が薄くっちゃ食えたもんじゃない」と反撃食らうこと間違いなし。絶対言ってはいけないことです。

高血圧治療はやはり減塩は基本です。しかし高齢になってからの減塩は困難を極めます。その対策としてヴィネが提案するのは若いうちに、少なくても人の言うことを受け入れられる年齢(軽度の認知症になる前)に、減塩に取り組むことです。最も人の言うことを受け入れるかどうかは、その人の資質によるところも大きいですが・・・。そして「この程度の味でいいんだ」と受け入れることです。最高の味、心の底まで満足する食事を求めないことです。
勿論まずいものを食べなさいと言っているわけではありません。ただ、いつも満足の頂点を求めて食事をしていると、素材よりも様々な味付けや食感を上げる添加物を加えるたものに満足することになってしまいます。

タイトルで「鈍化させよ」と表現しましたが、むしろ皮肉を込めた反語と考えてください。

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この国の政治家も官僚も腐りすぎている。業者から接待受けたり私腹を肥やしたり、身内に利益を高い誘導をしたり。それを指摘されると一般人なら恥ずかしくて言えないような言い訳でごまかしたり、とぼけたり、回答さえ拒んだりとレベルの低い国会答弁を聞いていると、もうこの国には愛想つかして縁を切りたくなります。

しかしよくこんな発想ができるなあと思うのが、不祥事が起きた時に、その不祥事を起こした組織が内部調査するという発想です。こいつらの内部調査で本当のことが出てくるわけないじゃんと思うのは普通。絶対ごまかしますよ。

唯一、この腐敗臭を放っている国が完全に腐り崩れ落ちるのを防いでいるのは週刊誌の存在です。日本に週刊誌がなくなったら、こう言う悪事は永遠に闇に葬られてしまいます。悪人はやりたい放題、国民は働く意欲を失います。

がんばれ週刊誌!

とエールを送って買ってあげたいのですが、その記事読むとさらに怒りがこみあがって夜も寝られなくなるので、買ってません。そういうわけでエールだけ。

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放射線治療と抗がん剤治療を受けて奏功しなかった前立腺患者さんの話

「抗がん剤やらないと、がんが大きくなって尿管や直腸を圧迫しておしっこや便が出なくなりますよ。そうしたら人工肛門や人工膀胱の手術を受けなければいけませんが、抗がん剤をやらないのなら当院ではその手術は受けられません。ご自分で探してください。抗がん剤を受けるのならもし尿管や直腸が詰まった場合でも当院で手術してあげられます。さあどうしますか?」

 子宮がんでリンパ節郭清はしたくないという強い希望を持っていた患者さんの話

「当院の標準治療はリンパ節郭清を含むオペをして放射線治療と抗がん剤治療です。それ以外の治療法は受けられません。ほかの病院に行っても多分無駄ですよ。みんなこの標準治療ですから。どうしてもというなら自分で探してください。」

ちなみにここに書かれている以上の話(説明)はなかったとのことです。

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雑誌に「腸ー唾液腺相関」という記事がありました。神奈川歯科大学副学長槻木恵一先生の寄稿です。その内容を抜粋して紹介します。

唾液には感染予防の砦としてIgAという免疫グロブリンがあります。これは血中に存在するIgGやIgMと違い、抗原特異性がありません。つまりどんな外敵にも立ち向かうという勇敢でご主人に従順な家来たちなのです。そしてこのIgAの欠損した状態の人は上気道感染症に感染しやすいという特徴があります。

先生はヨーグルトの継続摂取で唾液中のIgAが増えて、インフルエンザに対抗する力が大きくなるということを確認されました。有益な腸内細菌とその餌(この場合ヨーグルト)が腸内免疫を活性化することによって、一見関係ないほかの粘膜、つまり口腔内の粘膜でIgA産生が高まったのです。これは「共通粘膜免疫システム」と言って以前から知られていたそうです。

さらに先生たちの研究グループは短鎖脂肪酸(酢酸や酪酸)に着目しました。短鎖脂肪酸は大腸に到達した食物繊維やオリゴ糖に腸内細菌が作用して生成されます。ラットの動物実験ですが、人口の食物繊維を摂取させると短鎖脂肪酸が盲腸から吸収して肝臓を経由して唾液の中のIgAを増加させました。

免疫力といえば最近は新型コロナの話題に触れなければいけません。
新型コロナとはいっても、もともとは普通の風邪の原因であるコロナウイルスの変異型です。IgAは抗原特異性が低い(つまりなんにでも反応する)ので、実際新型コロナに反応するIgAを検出したそうです。

以上の先生の研究をヴィネが勝手に、簡単に、実生活に関連付けてわかりやすく言いますと・・・

免疫力上げたかったら食物繊維をとれ!

「腸より始めよ」はヴィネが提唱する健康法の一つです(ホームページ参照)。まず健康になりたかったら、腸の状態を最高の状態にしておくことから始めなければならないという意味です。便秘や下痢なんてもってのほか。そのほか腹が張るやちょっとした違和感も「なぜ?何か悪いことした?」とケアする気持ちが大事なのです。

コロナになりたくなかったら手洗い消毒より快便を心掛けるんですね。

 

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女性蔑視発言でオリパラは揺れていますが、女性蔑視は何も今回に限ったことではありません。医学部入試で女性が点数を引くつけられていた例でも、職場で女性と男性の給与に違いがあったり、仕事内容も違ったりと、女性のスタートラインがマイナス地点に置かれていることが大きな問題だというのがわかっていないのです。

以前にもヴィネはコメントしましたが、ヴィネは「少なくても患者さんを診ていると男はクソ!人間は女性だけでいい」と痛感することがしばしば。もちろん個人差はありますが、男性は健康や自己管理に無頓着で、女性は真面目です。

歴史を見ても男は戦争ばっかりやっていた。人殺しも男に極端に偏ります。

そんなヴィネの気持ちを晴らすあるセンセーショナルな研究結果が報告されました。それがタイトルの「男性消滅説」です。
男を決めるのはY染色体ですが、もともとX染色体より短いです。その理由は様々な理由で染色体に傷がつき、それがもとでどんどん短縮したというのです。もちろんX染色体も傷はつくのですが、女性はX染色体が2本あって、お互い傷を修復しあっているので短くはならないのです。

結果的に5,600万年後にはX染色体は消滅するそうです。
う~ん、5,600万年は長いなあ。2,300年先には消滅してほしいですねえ。そうしないと地球温暖化は進み、男が消滅する前に地球そのものに人間は住めなくなってしまいます。願わくば突然変異で一気にYが短縮することですよ。

ところでY染色体がなくなったら、女性の単為生殖になるのか?の質問ですが、どうもそうではないらしい。アマミトゲネズミにはYがなくその代わりにある遺伝子が作用して男性生殖器を作るようになったというのです。人間の場合もそうなるかもしれませんね。Yのない男性はYのあった男性より女性を差別することなく平和的な考えであってほしいものです。

 

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オリパラ組織委員会は、前会長の女性蔑視発言の反省からか、女性の理事を増やそうとして高橋尚子を理事にしました。これは単に女の頭数を増やせば世間体が通るとの考えではないかと思います。

この組織委員会に限らず、日本の組織は議論を盛り上げて決定するという過程を回避するところが問題なのです。つまり密室で決める、上に立つ人間の独断をみんなが承認し、異論の芽を摘み取ることで物事を進めてきたことが問題なのです。この風潮は日本中の小さな組織にまで根を張っています。小さな会社、マンションの管理組合、自治会、医師会、学校等々みんな思い当たることありませんか?

高橋尚子を選ぶことがまずいとは言いませんが、どうせなら陸上界からは増田明美を選ぶべきだったですね。増田明美の方が自分の意見をもって意義を挟む勇気がありますから。
それと山口香も入れてほしいです。女子強化選手への暴力問題で選手をサポートした実績を重視したいです。まあ山下JOC会長は認めたくないでしょうね。密室会議が好きですから。

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はちみつが風邪の治療に効果があるとか、のどのえんでょうにははちみつが即効するとか、ヴィネはさんざんはちみつの抗菌作用、抗炎症作用を強調してきました。

そしてその根拠が、浸透圧の高さと過酸化水素によるものであることがわかっていました。過酸化水素は蜂蜜に含まれるグルコースオキシダーゼ(glucose oxidase)によって発生する過酸化水素によるものと考えられています。厚生労働省の日本薬局方では「ハチミツ」は医薬品(生薬)として記載され、その効能や用法として「口唇の亀裂・あれ等に脱脂綿、ガーゼ等に浸し又は清潔な手指で患部に塗布する。その他滋養、甘味料として適量をそのまま又は適宜薄めて使用する。」と記載されています。

最近、さらにはちみつがなぜ抗炎症作用があるのか、別の視点からの研究成果が上がってきました。それははちみつに含まれる果糖の効果です。果糖を皮膚の傷に塗ると傷が修復しやすくなるというのです。これがブドウ糖では効果はありませんでした。はちみつの甘みは51%が果糖です。しかしブドウ糖も42%含まれています。

褥瘡(じょくそう、いわゆる床ずれ)や、やけどの治療で、イソジンシュガーというものがあります。消毒のイソジンと砂糖を混ぜたものです。砂糖は果糖とブドウ糖の二糖類ですから、その果糖の部分が作用しているのでしょうね。だったら直接果糖を塗った方がいいと思うのですが、そのような製品はまだ市販されていません。

もしやけどや傷を医者にかからずに治したかったら、はちみつ塗るのがベストの選択肢かもしれない。

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