医療費の高騰って天井知らずですね。医者の検査や治療の細かいところに難癖付けて、医療費をちまちま削減する役人。人件費かけてどれだけの節約できているんでしょう?彼らはマニュアルに沿ってただ機械的に作業しているんじゃないかなあと思います。一方オプジーボなんて医療に何千万もかかるような薬価にしたのは「何考えてんじゃ!」もしかすると製薬会社から金が流れているんじゃないかという疑いさえ持っちゃいます。CT,MRI撮りまくる病院も問題です。この中で安価なエコー検査で済むものもたくさんあります。
在宅医療していると大量の残薬に唖然とすることがしばしば。処方する医者は自分が処方したら、相手が何も言わなければちゃんと飲んでいると思っているのでしょうか?複数の薬が2か月分くらい余っていることもざら。この間は軟膏が50本も見つかりました。つけ方がよく分かっていなくて自己判断でつけていたのです。
外来ではヴィネは必ず残薬のことを確認しますが、初診の人の場合、かなりの確率で薬の管理がいい加減になっています。今日来た精神科に通院する患者さんも、朝起きてもボーっとしていて食事もとれず(だって夜に飲む眠剤や安定剤が半端じゃないんだもの!!)、薬は夜の薬だけしか飲めていない。糖尿病もあるんですが、その薬が朝に集中しているんです。当然糖尿病は良くならず。まあ食事にも医者は介入していないから糖尿病治療の基本が全く整っていないわけです。経過中医者から一度も薬飲んでいるのかどうかの確認の言葉がなかったというので驚き×2.
話は変わるんですが、プラシーボの効果ってかなりあります。プラシーボとは日本語で偽薬と訳されますが、つまり薬効のない薬の格好に似せたもの。患者は「これは薬だから効果があるはず」と期待して飲むわけですが、実際薬の効果じゃなく、「効いているんだ」という気持ちだけで治った気になっているのです。
馬鹿にしちゃいけませんよ。例えば今日過活動膀胱の薬の説明を受けたんですが、パンフレットにはその薬の効果が90.8%でしたが、プラシーボも76.2%の効果があったのです。何もこの薬だけじゃないです。プラシーボ効果は多くの薬で馬鹿にできないくらいの数字を示します。
そこで医療費高騰を憂うヴィネとしての提案です。命を左右するような疾患じゃなければ、まずはプラシーボを処方して、効果のない人だけ本物の薬を処方するっていかがでしょうか?プラシーボなんてしょせん小麦粉や乳糖とかでしょうから、薬代なんて1円程度。薬剤費は兆単位で激減ですよ。たぶん。世の中プラシーボだらけになりそうですが、問題はこういう大それたアイデアを受け入れられない堅物が医者や役人に多いってことかな。
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