ヴィネの子供のころは、スイカと言えば丸々一個買って、浴槽に張った水に浮かべて冷やしてから、扇風機をかけて風鈴の音を聞きながら食べるのが夏休みの楽しみでした。スイカ一個は大きいもので7キロはあります。それをネットに入れてもらって片手にぶら下げて自宅まで歩いて帰ってくるのですが、これが結構大変。しかし車社会じゃないのでそれを苦とも思っていませんでした。水に浮かべて冷やすといっても、冷蔵庫に入れて冷やすのと比べればたかが知れています。それでも文句を言うやつはいません。冷蔵庫はあっても小さくて、スイカを入れるスペースなどなかったのです。
今どきの冷蔵庫は巨大化して、スイカを丸ごと入れることさえできます。しかし、現代人は何でもかんでも冷蔵庫に入れるようになってしまって、大きいスイカを入れるスペースはありません。よって丸ごとスイカを買うことも少なくなったんじゃないでしょうか?
前置きが長くなりました。
ふるさと納税でO市にふるさと納税しました。毎年大きなスイカを二つ送ってくれるのですが、今年はなかなか来ません?「おかしいな」と思ってサイトを訪れると、発送は「7月下旬から8月上旬」と書かれてありました。確か昨年までは7月上旬には届いていたはずだが?ヴィネが確認しなかったので文句は言えません。しかし8月になっても送られてきません。再度サイトに行くと発送期間が「7月下旬から8月中旬」になっていました。
「うそでしょ!」
しかし確かに「8月上旬」だったという確信も証拠もありません。
やっと8月17日に届きました。しかしそのツルのところを見ると茶色くなっていたので、相当前に収穫されたものだと推測。スイカは取り立てが一番甘いといわれています。スイカで有名な富里市のスイカマラソンは6月に開催されます。O市だって収穫は6月から7月上旬のはずです。
お盆も過ぎるとブドウやナシの季節です。今の子供たちはスイカに群がりません。冷蔵庫にスイカのスペースを大きく割くわけにはいかないのです。したがってヴィネは使命を持って大きなスイカを一人で処理しなければいけないです。
幸い?連日湿度が高くちょっと走っただけで1.8キロの発汗があります。ラン後にむしゃぶりついて10日で2個のスイカを食い尽くしました。蒸し暑い時期に走るモチベーション保つには、大きなスイカがいいのかもしれません。
スイカは食べた後にも問題を残します。皮の処理です。都会の人たちはこれを燃えるゴミとして捨てているのでしょうねえ。しかしSDGsの推進者で地球温暖化を憂うヴィネにとっては耐えがたい背信行為です。スイカの皮は庭に穴を掘って埋めます。ちょっと面倒ですがそうすることで罪悪感が消えます。種ごと埋めるので埋めたところから芽が出ます。そのころ掘り起こすと皮は既に土と化しています。
庭をすべて芝生にしないで。生ごみを埋めるスペースを残しましょう。
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