大会前日は雨なので練習なしで、というより今更練習しても練習中に脚を痛めるのが怖くて、仕事が終わってそのまま福島に直行。
那須塩原駅で下り、探検部の後輩の車で1時間半もかけて南会津町たかつえの彼が買い取ったペンションに到着しました。かなり田舎です。周りは山ばかり。
実は足の不調以外にも2週間の植木の選定作業後から左目に異物感があり、なかなか治らず土曜日は最悪。レースに出かける前のわずかな時間で眼科受診できないか、土曜午後2時までやっているという眼科に駆け込んだのですが、待合室には4人の患者。とても電車には間に合わないとあきらめてレースに臨むことになったのです。
今回の復帰レースは、完走するだけで満足とすべきだろう。ランナーの性として少しでも速くゴールしたいという気持ちはあるが、速く走れば膝裏に痛みが走り、その後は急に減速してボロボロになることは見えている。キロ5分を切るような走りをすれば必ずどこかで痛みが襲うはずだ。安全で行くならキロ5分半というところか。1時間55分というランニング人生最悪の記録を受け入れるしかない。夕食後町営の温泉に浸かりそんな希望のないことが頭の中で行ったり来たり。
レース当日の朝、小雨がパラついていましたが、「やみますよ」と後輩の言葉。
天気は味方してくれているな。いやそれよりもどうしたのだろう、
目が痛くない!
朝の一時的な状況の改善か?いやいやこの2週間感じたことのない”普通さ”は尋常じゃない。治った????
レース会場は今まで経験したことないほどのこじんまりしています。ハーフ参加者が男女全員で112人しかいません。ある意味レース前の緊張感は全くなくスタートに並ぶことができました。
スタート直後、ヴィネは周りに流されないよう抑えていきました。1キロの途中計時で時計を見ると、
4分34秒!
ええ?この走りで5分を大幅に切るのか?やばい!ペースを落とさないと。
スタート直後は少し下っていたのかもしれない。落ち着け。落とせ。
しかしいきなりキロ5分半までは落とすことはペースを大幅に崩しかねない。とはいえ手心を加える程度にペース配分するなんてやったことはないのでうまくいくかな。でも1キロ過ぎたところに膝裏に違和感が・・・・、寝た子を起こす様なランをしちゃいけない・・・。
次の1キロ4分56秒、その次が5分ちょうど。幸い痛みは襲って来ない。その後7キロまでは4分45秒から50秒で刻んでいきました。天気は晴れてきて少し暑くなってきました。でも走りは悪くない。8キロ当たりの折り返しから少しずつ前を行くランナーが大きくなってきました。このころ4分半を切るようになってきます。膝の寝た子は起きてきません。ハーフ地点では最速キロ4分13秒まで出てしまいました。その後少し上りもあったせいかタイムは4分50秒前後になり、2回目の折り返し地点からは少し下っていることも手伝ってまたスピードを少し上げられたのです。
今回はレース用のシューズではなく、やや重いシューズを履いたのですが、結果で言えばレース用が良かったのかもしれませんが、1時間38分36秒(キロ平均4分40秒 年代別3位)は大大満足の結果でした。
どうして膝裏の爆弾が爆発しなかったのでしょうか?目の違和感と言い膝と言い女神がヴィネに微笑んだに違いありません。もちろんPRPとか温泉とか南会津の澄んだ空気とかいろんなことが総合的に影響したと思いますが、結果良ければいいんです。
これまでの練習でスピード練習をやっていないので、レース後なんと太もも筋肉痛が起きました。これからは本格的復帰に向けてスタートです。
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