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ブルーな医療話ばかりですみません。

軽い脊柱管狭窄症といわれた患者さんですが、ある整形外科に定期的に通院しているというのですが、「じゃあ2か月たったからMRI撮りましょう」と定期検査を受けているという。そして「変わりありませんね。ままた同じ薬出しておきます」とのルーチン医療だとのこと。

MRIは高額医療機器の代表格。検査件数が少なければペイしません。しかしだからといって軽症患者に度重なる定期検査はないでしょう。

国保や社保はレセプトの細かいところを査定(つまり診療報酬を支払わない)してきます。しかも突然支払い基準を変更して、それを周知させないまま一方的に査定してくるのです。当院のような弱小医院においてはその額は非常にみみっちい額ですがが、査定された方は精神的に非常に不愉快になります。

一方、審査が通るような病名をつければ何万円もする検査を繰り返しても通ってしまうのです。数年前のある新聞記事にありましたが、「高齢者の整形外科分野のCTやMRIは不要だ」の意見に賛成です。最初の検査はいいとしても、治療に反応しなければ「じゃあまた撮ろう」と何度も撮られた患者さんが、新聞記事持ってきて当院で不満を漏らしていました。

ヴィネもなるべく過剰な検査を受けたくないので、できるだけ自分で治療や検査するのですが、今回の膝はその域を超えていたので仕方ないです。

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ある40代の女性が、とある医療機関で「あなたは胃がんになる確率数百倍です」といわれたと、不安な面持ちで相談されました。その医者はそれ以上の詳細を話してくれなかったというので、何を根拠にそんな人を不安がらせることを言うのか不思議でたまりません。一方、もしかするとヴィネが知らない先端医学の知識を持った医者のことばかもしれないと、強い否定をせずに、「その時の検査データを持ってくれば相談に乗れますよ」と言いました。

その説明するかもしれない日の準備のため、あらかじめ下調べをしておきましたが、とても数百倍になるという根拠は見出せませんでした。おそらくABC健診あたりが根拠になったのかもしれませんが、最悪のデータだとしてもせいぜい30倍程度です。

「胃がん確率数百倍」と言えば患者はビビってまじめに検診受けるとでも思うのでしょうか?医療は人を脅して成り立つものじゃあないですよ。

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確かに尋常じゃない暑さです。「命に係わる危険」「これは災害です」とまで表現して注意を喚起しています。

毎日熱中症で亡くなる人が出る中、それはわかるんですが、マスコミは単に危険をあおるだけではなくもっと丁寧に説明してほしいと思う部分があります。

今日NHKの天気予報で経口補水液の作り方を説明していました。1リットルの水に砂糖と塩を入れて作るんですが砂糖はまだいいとして塩を4gも入れるんです。こんな報道したら、エアコンの効いた部屋で汗をかかいていなくても「熱中症予防だと言って」ちょびちょび飲む人が続出するでしょう。
あくまでこういう補水液を飲まなきゃいけない人は、工事現場で働くような大量の汗を長時間かくような人だけです。大量の汗をかいても短時間なら普段とっている食事の中の塩分だけで十分です。
今日来た患者さんは「熱中症の報道聞くと怖くて体温が上がっちゃう」と言っていました。一般の人たちってこういう反応をするものなのです。それだけマスコミの報道って影響力があるんです。

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ヴィネは暑さに強いランナーという自負を持っていました。ウルトラで暑さの中へたばるランナーを追い越す爽快感はつらさを忘れさせてくれます。

なぜ強いのか理由はわかりません。というか、なぜみんなこんな暑さで参っちゃうのか疑問でした。あんまり深いこと考えずにただただひたすら目的を達成することしか考えていから、暑いことを苦に感じる余裕がないなのかもしれません。

いやいや待てよ、それより苦の中にもジョークを忘れずに遊びランをしているからかもしれません。練習は常に一人ですから話し相手なく、走っているだけじゃつまらない。だから汗かく自分を観察して、ややランパン絞りや尻スタンプなど、あほやって自虐ネタを楽しんでいるからなのかもしれません。

そんなヴィネですが、今年の夏はビビります。以前「33度までなら炎天下の中10キロは走れるけど、34度になったら練習止める」といいました。今年は比較的涼しい千葉でも34度の日が続きます。こんな時にまじめに練習するのはチョー危険。絶対やめたほうがいい。

そうなると、今年秋からのマラソンシーズンで練習不足で自己記録を落とす人は続出するかも・・・・。まあそうなっても熱中症で人生終わるよりはいいでしょう。

え?ヴィネがひざが痛くて練習できないから他人を引きずり込もうって魂胆じゃないかって?見くびっちゃあ困ります。ヴィネはその時その時与えられた条件の中で一番重要なことをしています。走れないからって落ち込んじゃいませんよ。今は将来の美脚ランナーを頭に描いてイメージトレーニング中です。

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今年の夏はなんて暑さでしょう。軒並み35度とか38度とか、10年前にはたまにしか出ない記録が連日日本各地で記録されています。市原でさえ34度も記録していますが、今までは年に一度あったかどうか位ですよ。

やっぱこんな暑さの時は自らすすんでクールビズの手本を示さなきゃと思い、今日から短パン診療始めました。とはいってもそれを売りにしてるわけじゃないので「冷やし中華始めました」ごとく、入り口に表示していませんけどね。おおっと勘違いしちゃ困ります。ランパン診療じゃありませんよ!

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ひざの手術を受けることにしました。

今、日常生活で制限を受けることはないのですが、常に膝の内側に軽い痛みがあります。そして走ると突如痛むことがありそうで怖くて走れません。MRIでも半月板は損傷しているし、軟骨にも影響は及んでいそうですから、このまま練習再開すればこれ以上痛めつけることになりそうです。

夏休みを利用してまずは関節鏡で見て、どこまで損傷を受けているのか判断し、実際に半月板を一部切り取ることにはなりそうです。そしてさらに軟骨まで影響があれば、脛骨骨切り術を受けます。膝の下で脛骨を8割くらいでしょうか横に切って、そこにくさび型の人工骨を埋め込むのです。それによってヴィネの右脚は長年のO脚に別れを告げて、美しいストレートな膝になります。ただし、人工的な骨折を起こさせるわけですから1年くらいプレートで固定します。

そして練習再開はいつになるかわかりません。半年いくらいは無理かもしれませんし、再開できたとしてプレートが入っている状態ではいい走りはできません。1年はだめだろうな。63歳は記録なしに終わりそう。

さらに賢明な読者ならお気づきでしょう。
「反対側の脚はどうなの?」
症状がなければ手術はしないのが基本ですが、左右のバランス悪くなっていずれ反対側にも症状が出るんではないでしょうか?だったらどうせ練習できないのなら今のうち反対側もやっちまった方が将来的にはいいんじゃないか?
ですよねえ、そのほうが両足ともきれいなストレート脚になるし、もしかすると「美しい脚コンテスト男性高齢者の部」で優勝できるかもしれませんし(そういうコンテストがあればの話ですが)。

さらには手術後のパフォーマンスはどうか?
理想の膝を手に入れたら記録アップルすんじゃないか?との期待をしたいところですが、それが実はうまくいかないらしいのです。理由を聞くと、それ迄その脚で慣れてきたため、いきなりの変化に対応できないというのです。さらにはもとのレベルまで戻れたら学会報告ものだとまで・・・・。

「スポーツマンは難しい」とはあるスポーツドクターの言葉です。
しかし、そこは対応力の高さのヴィネです。2年先、3年先になるかわかりませんが、またサブスリーの世界に舞い戻ってやりましょう!

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よくキシリトールのガムを噛みます。虫歯予防という意味ですが、ガムってちょっと改まったところではふさわしくありませんよねえ。

先日ある知人がミントを食べているときに、分けてもらいました。スーッとする爽快感が口腔内全体に広がり、子供のころの忘れていた感覚に浸りました。

昨日電車に乗るときに売店でキシリトールのガムと、試しにミントを買いました。電車の時はガムはトーゼンのこととして、ミントってどうなんだろう。

すると新たな発見が・・・。空腹時にミントを口にすると結構我慢ができるんです!これってダイエットにはもってこいですねえ。今までは腹が減ったらカロリーのわかっている少量の糖質をとるのがいいと思っていました。例えばアサヒのスーパーフードキューブです。一個22キロカロリーだから計算できますよね。4つか5つ食べると2時間くらいは持ちます。

まあこれでもいいんですが、ミントのほうがカロリーはうんと少ない。ほとんどとっていないようなもの。空腹を紛らわす持続時間は少ないけど。そのたびに食べても大したカロリーなし。なんか山椒で減塩ができるとの似ています。山椒は舌の感覚をしびれさせて塩分を減らすことができるんです。

もしガムを噛んでいて、不意に上司にでも会ったらそのガムの始末に困ります。ベロの下に隠してもなんとなくしゃべり方が変でそれとなく悟られちゃう。こんな時にごっくんできる人は少ないと思います。ところがミントならすぐにのみ込めることができます。

しかし「ミントは素晴らしい!」とそのまま喜んでいるヴィネではありません。たとえ少ないカロリーでも普通のミントには砂糖が含まれています。当然歯にはよくないはず。やっぱ食べるならキシリトールミントでしょうねえ。今度はそれにしよっと。

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医療の分野でもAIが進出して医者の役割が減ると言われています。

容易に想像できるのは診断分野です。CTやMRIの診断で専門医でなくても正確な診断ができるようになり、また見逃すことも激減すると思われます。又治療分野においても最も適切な治療法をはじめから選択できるようになるでしょう。そのため無駄な処方もなくなり、医療費削減も可能になるでしょう。もちろん医者の役目が少なくなるわけですから、医者あぶれの時代が来るでしょう。

しかしそんなAI時代が来ても、AIにとって代わることができない分野があります。
それは在宅医療でしょう。

AIは膨大な過去の経験から学んで最も正しい結論を導き出すことができるのでしょうが、在宅医療の現場では一例一例違っていてマニュアル化できないのです。人の心が大きく影響して、しかもその心が症状の変遷に連れて、また医学とは関係のない遠くの親戚や友人知人の情報など周囲の状況に連れて揺れ動くのです。患者さんは昨日決めたことと全く違ったことを言い出すこともしばしばあります。専門分野での多くの治療経験が全く機能しないこともあります。一般病院で優秀な医者や開業で多くの患者さんを診ている医者がてきぱきとこなせない患者さんがたくさんいます。

そんなわけで在宅医療はAIが踏み込めない領域なのではないかと思うんですが、現実はそんなに人間味のある暖かい医療でもなないのです。人の意見を聞かずに、患者側の立場が弱いことをいいことに押し付け医療となっている現場も実際あります。
よく在宅医の本の帯に「年間〇百人の看取り実績」とか「見取り数〇千件」とか、数字で自分の価値や実績を自慢している人がいますが、この人たちって看取った数がどうしてそんなに自慢なの?と思ってしまいます。

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西日本豪雨の被害がものすごいです。その被害の範囲の広さ、死者行方不明者の数、そして映像で見る土石流に巻き込まれた無残な家屋や自動車の数々。道路や橋もズタズタです。
あの家も車もみんなゴミになるのでしょうか?被害額は兆の単位にまでなるかもしれません。表向き元通りになるのにさえも数年じゃきかないでしょう。
数十年に一度の非常に激しい雨とか言ってますけど、その言葉を毎年聞いています。来年も、そして東京オリンピックの年も大災害に見舞われる可能性が少なくないです。たとえオリンピックの時に東京に集中豪雨がなくても、その直前に今回のような大災害が起きたら、オリンピックだなんて浮かれていられないはずです。

オリンピックで資材や人材が大量に持っていかれて、復興がスムーズにいくとは思えません。今更ですが被害大国の日本はオリンピック開催すべきではなかったのです。

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このままじゃらちが明かない

そう思って急遽MRIを受けました。たまたま膝関節を専門とするスポーツドクターE先生に巡り合ったのが幸いでした。すぐにレントゲンとMRIをとってついでにアキレス腱の相談もしました。

そしてMRIの診断は・・・・。
「OA(変形性膝関節症)ですね」

その言葉は4年前にも聞きました。しかしO脚であることは認めますが、本当に?E先生が指摘するのは少し右の内側の関節裂隙が狭いこととわずかに関節面が乱れているところでした。そしてMRIは、内側の半月板が圧迫されて外に押されていることや、半月板が年齢的な変化でばさばさになっているようで、一部は切れているのだろう、さらには軟骨も少し表面が乱れているとのこと。

「これは進行性の病気で自然には良くなりません。もし今後もスポーツを続けるのなら骨切術という方法があります。」とのことです。骨切術って相当進行したOA患者に行うイメージがありましたが、むしろそういう人は人工関節で、ヴィネのような初期の治療には骨切術が適応のようです。しかしこの手術を受けるとまず1年は実戦に戻れません。場合によっては2年・・・。

ネットでは変形性関節症にPRPをやっているところもあるのでそれを聞いてみると、「PRPはあまり膝に効果ないんですよねえ」
おいおいそうかよ。のぞみが消えていく~
骨切術に関してその後別の整形外科医に聞いたところ、この医師はあまり詳しくはないのですが「そりゃアスリートは別かもしれないぞ。セカンド(オピニョン)に聞いてみたほうがいいよ」とのこと。

骨切術をしたら最低2週間、普通は3週間の入院が必要になります。急にそんなに長期に休むことはできないから、まずは関節鏡をやって直視下に見て老化具合を判断し、ぐさぐさになっているところはきれいにしてもらうことにしました。

MRIで方向性は決りましたが、予想外の展開となりました。

ちなみにアキレス腱ですが、これもE先生は「アキレス腱炎ですねえ、これも治りにくいんですよ。」がっくりの答え。まあしかしこれについては自分なりに何度か治してきたので何とかしようと思います。

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