竹田JOC会長が6月末に退任することが決まりました。その理由はご存知の通り東京オリンピック誘致に関する買収疑惑です。不思議なのはこれをフランスの司法当局が捜査しているという点です。
買収疑惑はかなり以前に指摘されていたのですが、それがいつの間にか立ち消えになり、ここで急にフランスが調査に乗り出したのはなぜなんだろうと誰でも思いますよね。その理由がゴーン前日産会長が日本で逮捕されて腹いせではないかというのです。
真偽のほどはともかくとして、ヴィネはこの二人に共通するところと躁ではないところに興味がわきました。共通するところは二人とも長期にわたって組織のトップに君臨したというところ。竹田会長は18年、ゴーン元会長は日産のCOOになってから20年。これだけトップに居座ると、「会社や組織は自分のもの」という間違った感覚に陥るのでしょうね。
違いといえば竹田会長の周囲がほとんどイエスマンになっているのが、日産の取り巻きはゴーン前会長に不満を抱いていたことでしょうか。ゴーン前会長はあんまり日本にいなかったし、日本的な考えとは相いれなかったのでしょうか、それとも日本に信頼できる社員を育てなかったのかもしれない。周囲の日本人の意見を聞かなかったので、一部のトップが反旗を翻そうと水面下で工作していたようです。
昨日のJOCの理事会の様子の報道では、理事の反応がみんな会長擁護なのには驚きました。その辺は竹田会長の人格なのか、うまく立ち回っていたのか?それとも某政党ののように誰もトップに意見を言えない体質なのか?
今回の買収疑惑ですが、竹田会長一人の発案であるはずがありません。多くの人間がかかわっていたに違いありません。むしろ竹田会長は「顔」として動いたに過ぎないのかもしれません。もしかすると買収工作は影の理事会で決まったことなのかも、なんて憶測までしてしまいます。
長野オリンピックの時も使途不明金問題とかあった記憶があります。短期間に巨額の資金が動くわけですから、それ目当てに動く人間が出てくるのは当たり前。長野の時は関係書類をすぐに焼却処分するなどの証拠隠滅操作が功を奏して(?)その後闇に葬られました。
JOC,日本体操協会、ボクシング協会・・・・こう考えると、現役のスポーツマンにはフェアプレーを強制しておきながら、そのスポーツ界のトップはパワハラと利権がらみの人間がなんと多いことか。
こういった大金が動く問題で痛感するのは、「民間人はつるし上げられやすく、政治家は逃げ切れる」です。特にいわゆる大物政治家は逃げ切ってしまいます。市長や県知事、県会議員など雑魚議員は民間人に近くそう簡単に逃げられませんが、国会議員、特に大臣を歴任した人や首相経験者となると、相当黒でも逃げとおせるのが日本の社会です。
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