一昨日未明に千葉県に上陸した台風15号の被害は想像をはるかに超えていました。
まず午前3時ころ家が揺れるのに気づいて目が覚めました。時々ギシギシと木がきしむ音も聞こえます。そして定期的にぽたぽたという音まで。
屋根は張り替えて雨漏りはあり得ない!そんな自信はもろくも崩れました。雨漏りの場所を調べていくうちに煙突のところに来ました。すると煙突が外のゴーっという音に呼応するかのように大きく揺れました。
「やばい、折れちゃうかも」
そう思って煙突を抱きかかえました。よく見ると煙突の周囲3か所から雨が漏っています。やはりちょっと変わった構造にするとそこが構造上の弱点となるのか!!さらには屋根からガタンガタンという音まで聞こえます。屋根瓦が剥がれているのかもしれない。不安がどんどん膨らみます。
2,30分くらいたったでしょうか、4時ころだと思います。その前からとっくに停電していて懐中電灯の中で非常用ラジオから「台風は千葉市に上陸」と伝えています。
「ほぼ直撃じゃん!」
窓から薄暗い外を見ると植木が大きく揺れています。
「おそらく何本かは折れているんだろうなあ、でもそんなことよりこの煙突何とか持ちこたえてくれ~」
その後やはり30分くらいたったでしょうか、雨漏りが少し弱まった気がします。風が少し収まりつつあるのか?やっと煙突だっこから解放されました。
明るくなってから庭を見ると樹齢20年近くの杏の木が根元から折れています。ほかにも生垣の木が何本か倒れ掛かっていました。外に置いたものが吹っ飛ばされてはいますが、大きな被害はほかにはなさそうです。
それより停電です。井戸水のポンプがパーなので断水状態。トイレは一回ならOKですがその後は水が流れません。風呂場に水はためていない。水を得るには医院に行くしかありません。
医院ではもちろん停電ですが、水だけは問題なく使えるので水シャワーはできました。医院の被害は門扉が風にあおられて真っ二つに折れていました。さらに木製の看板がすでに一部腐っていたので吹き飛ばされていました。樋も一か所飛ばされていました。まあその程度でよかった。
診療開始したものの患者さんはもっとやらなきゃいけないことがあるのか、午前中だけで5人来ただけです。情報によるとこの界隈の医院は初めから閉めているところもあるとかで、午後は閉院しました。冷蔵庫の中の要冷蔵の注射薬だけは停電していない従業員の家に避難させました。
しかし家に帰ったところで停電したままです。後片付けをして夕食をしに外に出ました。とにかく開いているところがあったら入ろうというつもりでした。するととんでんがやっていました。駐車場は半分くらいしか埋まっていません。玄関には「18時から営業します」と書いてあります。時計を見ると17時59分、ラッキー!何とか大混雑する前に食事を済ませられました。
帰り道はいたるところで混雑。思考を巡らせ、できるだけ右折しないで帰るルートを選んで、渋滞に巻き込まれず帰宅。しかし家に着いたところで真っ暗だしテレビはつかないので被害状況の詳細が分からない。やることないのですぐに寝床に入りました。暑苦しい夜でしたが、何とか保冷剤がまだ十分冷えていたので頭を冷やして寝ました。
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