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ブログ 一覧 (カテゴリ:医療)

今までの ブログ の一覧です。

2018年08月22日(水)
2018年08月14日(火)
2018年08月11日(土)
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2018年07月28日(土)

5月以来ほとんど走っていなくて、オペ前にも足が細くなったなあと実感したけど、オペ後は

さらに一気に細くなりました。

左の脹脛はまだ力入れれば硬い筋肉が盛り上がりますが、右は盛り上がりなし!

左だって以前に比べれば硬さいまいち。

さら太ももに至っては全くランナーじゃない!生まれてこんなに細い太もも見るの初めて。

チョー悲しい(;_;)/~~~

「毛がにのふともも」と称賛(?)されたあの懐かしい太ももはどこに行った!?

アスリートで筋肉量が多い人ほど、安静にすることの影響が強いのです。

まあ、これからまた増やすしかないか。

痛みのほうですが、鎮痛剤飲めば結構普通に歩けるようです。飲まないとまだすたすたとは行きません。

明日から全荷重許可ですが、実はすでに時々全荷重しています。階段を杖なしで下りるようになるにはさらに1週間かかると思います。

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高位脛骨骨切り術(HTO)、別名美脚手術(ヴィネ命名で一般に通用する名称じゃありません)の術後の写真です。

「こんなに深く切ったの?」
「スクリュー深っ!」

てな印象ですかねえ。入れた人工骨で切られた骨は約10度開大しています。

上から3番目の白い楔形のものが人工骨です。そこを中心に上に2本下に4本のスクリューが入っていて、ずれるのを防止しているわけです。スクリュー6本のうち5本が反対側まで到達するくらいの深さです。

スクリュー部分がいたそうですが、実際の痛みはそのあたりにはなく、切られた骨の反対側と切込みを入れるために骨に付着する靭帯をはがしたことによるその周囲の筋肉やスなどの組織の痛みがほとんどです。

とはいっても安静時にはいたくはなく、膝の曲げ伸ばしの時に痛いくらいで、それも日を追うごとに軽減しています。

よくこんなオペ考えますねえ。整形外科医怖っ!

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術後2日経ちますが、安静時痛みほぼなしです。やはり膝を伸ばすと後ろが痛い。でも昨日に比べれば今日のほうがずっと動けます。

そして傷の状態はと言えば、 こんな感じ

小さな傷は関節鏡の傷です。大きな傷は思ったより大きい。ヴィネの脛骨前面の皮膚がとても薄く、薄い人は術後感染を起こしやすいとこの時初めていわれました。この傷の下には金属プレートが入っていて、こういった人工物がはいっているときの感染はたちが悪いので気がかりです。傷周囲のむくみも結構ありますね。

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術後は硬膜外麻酔(エピ)が効いてか痛みはありませんでしたが、あまりにも下半身の麻酔が効きすぎてると言ったら、エピの注入を一時中止され、その後痛みが出てきて座薬を入れてもらいました。
下半身が動かせるようになってやっと寝返りが打てるようになり、一息つきました。

その後もエピはよく効いて安静にしている分には全く痛みなし。ただし足を伸ばそうとするとなぜか膝裏が痛い。これにはエピは効果ない模様。このエピのキットですが、麻酔薬が200ml入っていて時間当たり4ml入るようになっていますから、まる2日効果が期待できますが、「明日祝日なので、今日抜きます」と丸1日しか使いませんでした。これでこのキット2万円!!!

医療費って高い

 

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手術はまず関節鏡をやって、その結果を直接確認して納得の上でHTOに移行することにしました。これはヴィネが医者で、そこそこのランニング成績を上げているので、十分納得したうえで元の競技レベルには戻れないかもしれないオペを受けてもらうという、いわば術者の精神的負担を軽減するためのものです。

24度に設定されたかなり寒いオペ室に入り、看護師さんは体位をとったりモニターつけたりとてきぱきとオペの準備をします。麻酔はまず硬膜外麻酔のチューブを入れます。これは術後の疼痛コントロールの意味合いが強いようです。さらに腰椎麻酔。これで関節鏡の準備OK。腰椎麻酔が効いていく様は下半身がびりびりして不快です。

関節鏡の体位をとってしばらくしてからその様子をモニターで見せてもらいました。
「この上の丸いのが大腿骨で、この脇にあるのが半月板です」はじめてみる関節鏡の所見はとても印象的です。
「半月板はそんなに痛んでないですね。ちょっとこの辺がバサバサしていますが、これは痛みの原因じゃないでしょうね。この辺は少しきれいにしていきます。そしてこれが前十字靭帯。しっかりしていますね」
「ずいぶん靭帯の周り、も、もやもやしていますが、大丈夫ですか」
「これ普通です」そっか、膝に水がたまった時に見たエコーで浮遊物が見えたけど、これって普通なんだ。
「そしてこれが脛骨の軟骨ですが、ここ痛んでますね。この浮遊物(2つほどぷかぷか浮いている)は剥がれたやつでしょう。これは吸っていきますけど、この軟骨が損傷してがさがさしていることが痛みの原因ですね。これは先生HTOやらなきゃダメでしょう」今までこちらの立場を気遣って言葉を選ぶように話していた先生の断定的な言い方に、ヴィネも強く背中を押されました。

確かに、関節に入れた器具の直径が2ミリなので、削れている部分は数ミリ程度ですが、強い衝撃が加わる膝ではこんなわずかな傷で大きな障害になるんですね。これが広がらないようにするためにはやっぱりHTOしかないはずです。そして負担が減れば、少しは軟骨も再生してくれるかもしれません。心配していた半月板の損傷が非常に少なくてむしろ胸をなでおろしています。

「じゃあ全麻(全身麻酔)に行きますね。だんだん眠くなりますよ」
だんだんじゃなく、いきなりストンと意識がなくなりました。そして次に目が覚めた時にはオペが終わっていました。

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HTOのオペは膝関節を直接手術するわけではありません。膝の下の脛骨にくさび型の人工骨を植え込み、膝をO脚から美しいストレート脚にするオペで、膝にかかる負担は内側負担から内外均等になるはず。いわば美脚手術?そう思えばオペというともすればややネガティブな印象から、花園へいざなう儀式とも考えることができ(ヴィネの勝手な思いかも)、ルンルンとは言わなくても晴れやかな気持ちで入院できます。

しかし物事はそう単純ではなく
「オペしても元のランニングパフォーマンスに戻るのは非常に難しいですよ」とか「もし戻れたら学会報告ものですよ」とまで釘を刺されています。
「なぜもとに戻れないんですか?」以前よりさらにいい膝になるのになぜ元のような競技レベルに戻れなくなるのか不思議なヴィネに「まあ、今までの膝の状態に慣れていて、感覚的に戻れないんじゃないでしょうか?」と、なんとなくわかるような説明。しかしおそらくこれには明らかな根拠がないと思われます。医者が理由を考えるうちにたどり着いた結論なんじゃないかと。だったらヴィネがその壁を乗り越えればいいだけです。サッカーなどの球技と違ってランニングという単純な膝の動きのスポーツですから、それは可能じゃないかと考えたわけです。

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夏休み期間を利用して膝のオペをすることにしました。

5月5日の練習中に左膝に激痛を覚え、その後安静によって日常生活ではわずかな違和感だけに収まりましたが、走りには多いな不安を抱え、このままでは埒が明かないと思いました。

MRIの所見では半月板は痛んでいるが、さらに脛骨の軟骨まで損傷が進んでいると思われる。損傷した部分の回復は望めないので、これ以上の負担を軽減するために脛骨上位骨切り術(HTO)が適応だろうというのが複数の整形外科医の一致した意見です。

こうなった原因はもともとのO脚(年齢的に変形が加わり変形性関節症(OA)になる)に加えて長年のランニング生活ですね。O脚だと膝の内側により負担がかかるためそこに障害が来るのです。

実に明快な発症機転です。ではオペ以外にとれる方法はないのか?特に最近注目のPRPなんてどうでしょうか?ネットで検索するとOAにも適応があるとさらっと書いてあります。しかし医師は「いろいろいいこと言われてもいるけど膝にはあんまり効果ないんですよね」とバッサリ。
ここがネット検索の限界なのでしょう。やる方は少しでも収入をあげたいから「効果がある(かかもしれない)」と、含みを持たせていうのです。そして効果なければ「あなたには効果なかったですね。残念です。ではHTOしかないですね」と、いきなりHTOに誘導するんじゃなくて一度回り道させて一儲けしてから次の段階に誘導するのでしょうか?
その点PRPをややっていないところはそんな回り道する必要性全くないのでむしろ正確な情報をくれる可能性があります。

そんなわけで入院です。そしてやっぱ個室がいい。誰に気兼ねすることもなく暇な入院生活を自由に使えますから。

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ブルーな医療話ばかりですみません。

軽い脊柱管狭窄症といわれた患者さんですが、ある整形外科に定期的に通院しているというのですが、「じゃあ2か月たったからMRI撮りましょう」と定期検査を受けているという。そして「変わりありませんね。ままた同じ薬出しておきます」とのルーチン医療だとのこと。

MRIは高額医療機器の代表格。検査件数が少なければペイしません。しかしだからといって軽症患者に度重なる定期検査はないでしょう。

国保や社保はレセプトの細かいところを査定(つまり診療報酬を支払わない)してきます。しかも突然支払い基準を変更して、それを周知させないまま一方的に査定してくるのです。当院のような弱小医院においてはその額は非常にみみっちい額ですがが、査定された方は精神的に非常に不愉快になります。

一方、審査が通るような病名をつければ何万円もする検査を繰り返しても通ってしまうのです。数年前のある新聞記事にありましたが、「高齢者の整形外科分野のCTやMRIは不要だ」の意見に賛成です。最初の検査はいいとしても、治療に反応しなければ「じゃあまた撮ろう」と何度も撮られた患者さんが、新聞記事持ってきて当院で不満を漏らしていました。

ヴィネもなるべく過剰な検査を受けたくないので、できるだけ自分で治療や検査するのですが、今回の膝はその域を超えていたので仕方ないです。

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ある40代の女性が、とある医療機関で「あなたは胃がんになる確率数百倍です」といわれたと、不安な面持ちで相談されました。その医者はそれ以上の詳細を話してくれなかったというので、何を根拠にそんな人を不安がらせることを言うのか不思議でたまりません。一方、もしかするとヴィネが知らない先端医学の知識を持った医者のことばかもしれないと、強い否定をせずに、「その時の検査データを持ってくれば相談に乗れますよ」と言いました。

その説明するかもしれない日の準備のため、あらかじめ下調べをしておきましたが、とても数百倍になるという根拠は見出せませんでした。おそらくABC健診あたりが根拠になったのかもしれませんが、最悪のデータだとしてもせいぜい30倍程度です。

「胃がん確率数百倍」と言えば患者はビビってまじめに検診受けるとでも思うのでしょうか?医療は人を脅して成り立つものじゃあないですよ。

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確かに尋常じゃない暑さです。「命に係わる危険」「これは災害です」とまで表現して注意を喚起しています。

毎日熱中症で亡くなる人が出る中、それはわかるんですが、マスコミは単に危険をあおるだけではなくもっと丁寧に説明してほしいと思う部分があります。

今日NHKの天気予報で経口補水液の作り方を説明していました。1リットルの水に砂糖と塩を入れて作るんですが砂糖はまだいいとして塩を4gも入れるんです。こんな報道したら、エアコンの効いた部屋で汗をかかいていなくても「熱中症予防だと言って」ちょびちょび飲む人が続出するでしょう。
あくまでこういう補水液を飲まなきゃいけない人は、工事現場で働くような大量の汗を長時間かくような人だけです。大量の汗をかいても短時間なら普段とっている食事の中の塩分だけで十分です。
今日来た患者さんは「熱中症の報道聞くと怖くて体温が上がっちゃう」と言っていました。一般の人たちってこういう反応をするものなのです。それだけマスコミの報道って影響力があるんです。

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