14日付の朝日新聞の「声」欄(読者の投稿)にヴィネの名文が掲載される予定です。
在宅医療に関するエポックメイキングな提案文です。ぜひ一読ください。
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14日付の朝日新聞の「声」欄(読者の投稿)にヴィネの名文が掲載される予定です。
在宅医療に関するエポックメイキングな提案文です。ぜひ一読ください。
昨日東京で研修会があったのですが、外見的にヴィネの脚の動きは、平地はもちろん駅の階段も普通のように見えるんじゃないかと思われます。
ところが帰宅後に、夜の急病診療所の仕事があったのですが、かなりの膝の周囲の不快感が強かったです。そして一日休んだら元に戻りました。
この状態だとまだまだ走れそうにありません。このまま運動しない状況は自分の健康のためにもよくない。別のトレーニングなりスポーツを考える時期に来ているのかもしれません。
暖冬でインフルの発症のニュースも今年はまだ聞かないと思っていたら、いきなり近くの小学校で学級閉鎖になりました。いつもの流行では市原市の各地で流行しても、ヴィネの医院の周辺ではあまり流行っていないというのが通常。
急に寒くなってきたのでこれからはやってくると思われます。
風邪の時機到来です。
外来で風邪の患者さんを診察するたびにヴィネは思います。
「人間ってホント自ら考えて行動しない動物やなあ」
大体人は風邪ひき始めて何日かして受診します。そうすると大体治るまで数日はかかります。でもヴィネが推奨する方法は、まず風邪ひくことが激減するし、たとえ引いても1日かせいぜい2日で治っちゃいます。
引いてから最も重要なのは「休む」ことなんですが、ほとんどの人はそれを言われると抵抗します。「そうはいっても仕事が・・・」とか「でもね主婦は忙しいんだから」とか。
そうしてだらだらと風邪を長引かせて仕事に支障きたしたり、挙句の果てには人にうつすことも。そのくせ自分が引いたときには「隣にいる人がせきしていて」とか「孫にうつされた」とか責任を他人に擦り付けるんです。
毎回言っても聞く耳持たない人が多く、外来で言うのがめんどくさくなってきました。そんなわけで、待合室に超アナログな掲示板を置き始めました。
レトロな雰囲気でなかなかいいじゃないですか。
ここまでやっても毎回風邪こじらせて来たら俺知らんから!
14年ぶりの服部勇馬の福岡国際マラソン日本人優勝にあやかってかどうかわかりませんが、なんとラン友からお守りをいただきました。服部勇馬が優勝するより前に購入されたようですが、偶然でしょうか?診察室の真ん前において毎日ご祈願しましょう。
さてヴィネの脚の状態ですが、わずかながら徐々に痛みや違和感が改善し
ています。6日に東京でPRPの研修会があり、順天堂の整形外科の医者が講演するので、その時にいろいろ質問してみるつもりです。その結果でPRPを継続的に打つか、それとも年老いて適応外といわれている軟骨移植に無理やり希望をねじ込むか?
ある総合病院の緩和病棟の話です。
入院患者さんは皆癌末期です。
そこに入院している癌の多発骨転移の方ですが、今回転倒に伴い大腿骨の骨折をして手術してそのまま緩和病棟に入りました。転移したところが折れたわけじゃないので、リハビリによってまた立ってトイレに行く可能性は残っているはずです。寝たままではなかなか便が出なくて立った瞬間便が出てしまったこともあり、本人も自力でトイレに行くことが今の大きな希望となっています。しかし病院側からは「もし歩くようになったらまた転ぶ可能性があるので危険ですから、家族のほうからもう歩くのは無理と説得してください」といわれたというのです。そうなると家族はついつい納得して何とかして本人を説得しようという行動を取ろうとするでしょう。
これって今まで医学的には正しいと考えられてきました。しかし終末期医療の立場から見ると、今まで正しいとされてきたことを見直さなければならなくなってきています。
終末期にはいろんなことが制限を受けてくるわけです。今までできてたことが急にできなくなると、人は誰でも気分が落ち込みます。何かの希望がなければ鬱状態になることもあります。そうすれば意欲低下食欲低下睡眠不足認知障害が出て寝たきりになることは間違いなし。
もちろん危険は伴いますが、もし立つことができるようになれば、本人の最後まで自分らしく生きようという意欲はもちろんのこと介護するほうも楽になります。
たとえ末期であっても立つということは非常に重要なのです。安全を最優先にして運動量を減らすことは後々大きなツケを伴うことを理解するべきでしょう。緩和病棟はそこまで考えてほしいですねえ。
NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる」で「指がぽきぽきがなるのはなぜ?」という質問が出ました。
医学雑学に詳しいヴィネは、この原理が解明された今年の春にはその情報をすでに得ていましたので、当然答えられました。しかしその解明されたいきさつを知って昔のことを思い出しました。
解明したのはフランスのある学者。研究テーマを学生と一緒に考えているときに、その学生が指をぽきぽき鳴らすのを聞いて「これだ!」と思いついたというのです。まあその原理が解明されたからといって、人間の歴史に何ら貢献するわけではないですが、いつか何の役に立つかわかりませんものね。少なくても来年のイグノーベル賞受賞は間違いなさそうです。
ヴィネが昔のことを思い出したというのは、ヴィネがまだ産婦人科医のことです。症例報告のペーパーが書きあがり、それを教授に見せに行ったとき、教授室のソファーに座り教授がペーパーに目を通しているときに、その前で指をぽきぽきと鳴らしたら
「小野木!なんだその態度は!」!と怒鳴られたのです。
「いっちょやったるか」という気持ちはもちろんさらさらなく、また「いえ先生、指がなぜなるかというのが実は100年前から仮説がありまして、それを次の研究課題で実証しようと取り組んでいまして、今ついついそのことが頭に浮かんできたのです」と機転を利かせるほどの人生経験もありませんでした。ただ手持ち無沙汰に指を鳴らしたまでで、教授の剣幕に驚きすぐ謝りました。
今思えば、フランスの学者に比べれば教授も平凡な一市民ということになりまねえ。目の前の若造の態度にカチンときて怒鳴るだけですから。
今のヴィネが教授で同じ場面だったら「お前、足の指は鳴らせないだろう。手の指と膝の関節は鳴るのに手首や肩や足の指は何でならないんだ。手の指鳴らすくらいならだれでもできる。俺の前でやるなら頂点を極めろ」とでも言いますかね。
風邪を引いた人の症状をきこうとすると、枕詞のように
「孫にうつされたみたいなんだけど」とか
「女房が風邪ひいていて」と、
聞いてもいないのに引いた理由を明確な根拠なく人のせいにしたがる心理はどこにあるのでしょうか?
まあ、人のせいにすることで風邪を引いた無念を少しでも晴らそうとしているのでしょうかねえ。自分への溺愛が高じてついついこのような発言になるのでしょうかね。こっちとしては誰にうつされたかによって薬が変わるわけじゃないので、「なんでそんな無駄なこと言うんだろう」とあんまりいい気がしないし、むしろ加害者にされた人のほうに同情します。
この患者さん本人じゃなく加害者にされた人の身を案じる言葉を口にしたらこの手の人はどう反応するのでしょうか?ちょっと興味あります。
風邪程度ならいいのですが、がんになった時に「あの人に対するストレスでこうなった」と、(誰にでも多少はある)自己責任は棚に上げ、ほとんどがんの原因を嫌いな身近な人のせいにするようになると、非常によろしくない。つまりがん発症の時って多かれ少なかれ「なんで私が!」!という怒りを感じるものですが、ある人への怒りを明確に持ってしまうとなかなかその怒りは取り除くことができず、治療の妨げになるからです。がんになった時こそ不安や怒りをなだめるようにしないと。
膝の定期健診で病院の待合室でモニターを見ていると、ヴィネの受けたHTOの手術を受けた人のインタビューがありました。
この人はサッカーで痛めたらしいですが3か月の間をおいて両ひざのHTOを受けたというのです。そしてランニングに完全復帰できたのが2年後と聞いて
「えー、そんなにかかるのかよ!」
はっきり言ってショックですよ。ヴィネとしては1年後はガンガン練習できて、その半年後は元のレベルに戻ると考えているんですから。
今も手術とは関係ないと思われる部位の不快な症状がヴィネを悩ましています。さらにオペした部位にもまだ症状があるなど、いったいオペしてよかったのかどうか。診察受けてもこの辺の説明が不十分ですが、こういうことはHTOだけじゃなくほぼすべてのオペやそれ以外の治療でも必要なことです。治療する側はこの辺の説明十分できなければ、患者の不安を解消することができません。
多くのオペをしていればおのずと術後にどのような症状が出るのか知っているはずで、注意深く観察していけばそれはどういう経過で解消するのかということもわかるはずです。そうすれば例えば「このオペを受けた人の6割にその症状が出て、それはこういうことが原因で、約〇か月で治っていくはずです。それまで○○をしておいてください」と言えれば名医ですわな。
もって他山の石とせよか。
膝のオペをしてその後の経過に満足いっていないヴィネです。アキレス腱炎に対するPRPが劇的な効果をもたらしたので、膝にもPRPを打ちたいと思っていました。膝へのPRP 注射がどれだけ効果あるのかですが、否定する人もいましたが、その人はPRPをやっていない人でした。やっている人は手前味噌なのかもしれませんが「効果あり」「少なくても痛みは良くなる」「ヒアルロン酸に比べれば全然効果ありよ」とすべて肯定的。中には順大のように「半年に3回打てば損傷部位も治った」というところもあります。
わらをもつかむ患者心理で昨日自分でやりました。20ml採血して遠心かけて4mlのPRP作成してぶちゅ。
そしてその印象は・・・・
効果はありと言えるが、もう少し様子見たい。
つまり一番の悩みは「オペする前からあった膝内側の痛みが消えてないじゃんかよ!」でした。それも安静時に突如ツーンと痛んできたり、組んでいた足をほぐすときに「ててて・・・」という感じです。階段上るときも痛いことがあります。
その痛みがこの24時間起きていません。これは期待できるかも!
実はPRP作成の時に手順を間違えて、標準通りの手順が踏めなかったため、血小板がとってもリッチなものがゲットできたのかどうか疑問が残ります。まあそれでもやってよかったですわ。
今年中にもう一度やる予定です