昨日の患者さんとの会話です
「認知症にならないようにするにはどうしたらいいでしょうかね」
「日々感謝の気持ちで暮らすんですよ」と患者さんの前で合掌してお辞儀をする私。さらに
「センテナリアン(百寿)の方へインタビューした番組がありましたが、みんな口をそろえて周りへの感謝の気持ちを伝えていたんですよ。百歳になってから周囲へ感謝するなんておかしいですから、もう今のうちから周囲に感謝をする練習をすれば、認知症ではないセンテナリアンになれるんじゃないですか」と付け加える。
「感謝ですか・・・」
「そうです、感謝です(キッパリ)。若い時はイケイケで突っ走って生きてきましたが、もう50過ぎたら、自分がこうして生きてこられたのはあなたがたのおかげです。正しい食事ができたのもあなたのおかげですし。庭の畑にも感謝です。『お庭さんありがとう』(この辺りから患者さんが笑い始める)と感謝をする訓練をしないといけません。そして施しもできればしたいですね」と、再び合掌してお辞儀する私
「お、俺今日いいこと言ったなあ、なんか牧師さんになったみたい。これは当院の『腸より始めよ』『サラダは空気』並みのコピー(文案)にできるねえ。でも『認知症予防には周囲への感謝の気持ち』じゃストレートすぎて面白くないね。なんかひねりが必要だわ」
と、その場は診察室には似合わない患者さんの大笑いで終わりました。
その後頭に浮かんだのがタイトルのコピーです。
50過ぎたらここまで生きてこられたことへの感謝(サンクス)と周囲への施し(ギビング)をするのです。その気持ちの積み重ねが認知症を防いで健康なセンテナリアンになるのです。アーメン