いろいろな分野でAIが人間の仕事を奪う将来は遠くないと言われています。30年後には今の職業の3,4割はAIに変わるかもしれません。
しかしAIが代われない仕事もあります。建築業とか道路工事とかの肉体作業。学校の先生の仕事も人間がやらなければならないでしょう。AIに変わってほしいけど絶対に変わらない分野っていうのもありますね。
政治家です。
今の日本はアホな政治家が私利私欲に走っているだけです。AIならモリカケ問題もバッサリと英断を下してくれるでしょう。
ところで医療ではAIが活躍する分野はあるのでしょうか?
そりゃ大ありです。まず診断は得意分野ですね。CT,MRIの読影は見落とさないでしょう。治療法の選択も人間よりはAIのほうが正しい診断を下すでしょう。
AIとは違いますが、将来がん検診は血液一滴で多くの癌が診断できる時代になります。健診で生きている医者は淘汰されるでしょうね。
一方、AIが入れない分野として考えられる筆頭は在宅医療かな。
というわけで昨日は木更津まで出張して、ある在宅専門の医療機関の見学をしてきました。ここはほぼ100%在宅専門でやっています。診療所に入ってみての第一印象は「診療所というよりは事務所」です。看護師や事務員が向き合ったテーブルにパソコン並べて作業しています。そのわきには多くの書類。壁の大きなホワイトボードには1週間のスケジュールが細かく書き込まれています。260名の受け持ち患者さんたちにいつだれが訪問するかが書かれているのです。
小規模に在宅医療をしている当院との差は歴然。今後、さらに在宅医療のニーズは増えます。ヴィネはその中でもっと大きく在宅医療に舵を切るのかいま考慮中です。在宅医療が大変だという人がいますが、非常に魅力ある分野です。まだこの分野では権威というものが生まれていませんし、だからこそ自由に自分の発想で在宅医療を発展させることができます。特に認知機能が落ちている人たちに対する医療や介護は医者があまり得意とするところではないような気がします。こういった患者さんから生い立ちを聞き取れた時は、何かお宝を掘り当てたような気がしてとても興奮します。
一方、ヴィネは外来医療も捨てられません。今、爪というニッチな分野に興味があって、患者さんは困っているんだけどどこの医者も手を付けない分野にとてもひきつけられます。それとやっぱPRPですよね。これだって市原市やれば歯科医を除けば初めてかもしれません。