動物のおならから離れて、今日はまじめに人間の目に見えない排せつ物についての一考察です。
まあ、こんなタイトルでコメントをかける医者は、食と医療の根源的関連を追及するヴィネを置いていないでしょうね。
昔テレビで「おならが臭い原因はストレスだ」と、いかにもホントくさい理由を述べた医者がいましたが、あれは嘘です。その医者は休日のほうがリラックスしているため、おならは臭くなくなるとまで言い切りましたが、全くそんなことはないことが自験例で判明しています。また、肉をたくさん食べるとおならが臭くなると、生化学的な説明までつけてまことしやかに言い切った学者もいましたが、それも嘘です。
では何が大きな要因なのかですが、それは「食事の量」です。つまり、食べ過ぎだとおならは臭くなり、適切量もしくは腹七分目くらいだとおならは限りなく空気と化します。したがってその達人ともなると、人ごみでも会議中でもデートの最中でも、ためらいなくおならをすることができるようになります。ちなみにヴィネはすでに達人の域に達していますが、マナーがあるのでそんな場面ではしませんが。
とっくの昔にその理論を確立しているヴィネが、どうして今になってそれを公表するに至ったのかですが、新聞に「ヒツジ・牛げっぷ ストップ!地球温暖化」の記事を目にしたからです。ヒツジや牛など反芻動物の胃ではメタンガス発生して、それは二酸化炭素の25倍もの温室効果があるとされているため、酪農国では大きな問題になっているのです。メタンガスは9割がげっぷとして、1割がおならとして排泄されます。そのげっぷを減らすための方法について記事は書かれてありました。
そもそもげっぷをしやすい個体とそうじゃない個体の差は、前者が一度にたくさんのえさを食べ、後者は小分けして食べる傾向にあったのです。おそらくその食べ方によって腸内細菌の種類も違ってきていると思われます。
また、海辺で飼われている牛は健康で乳の出がいい、その原因は快走を食べているからだ、とカナダでの報告があります。そこで豪州の酪農家が羊のえさに2%の「カギケノリ」を混ぜたところなんと85%ものメタンガスの削減に成功したというのです。さらに試算ではもし世界中の家畜の10%がカギケノリを飼料に使えば、車を一億台分減らしたのと同様の効果があるというのです。
以上の記事を読み、やはりヴィネの理論は正しく、人間のみならず動物に普遍的に通用するものだと思われました。さらには地球温暖化防止にも役立つわけです。
ゆっくり食べることは少食につながります。さらに常々ヴィネは海藻やキノコなど、カロリーゼロで豊富な繊維を食べろ(一方「サラダは空気!」)をたくさん食べろと言い続けていますから、本能的にすべてに正しいことに気づいているわけですよ。
さあみなさん、海藻とニブリング(ちょびちょび食い)で、究極の無臭おならをゲットしましょう。