大林宜彦監督って美食家なんですって。
「僕はね、助監督が紹介するお店に入ってまずかったら、その人間を信用しないようにしているんです。食に対して鈍感な人間は、表現に対しても鈍感です。面白い映画なんか創れるはずがないんです」
この大林監督の言葉を聞いて皆さんはどう思われるでしょうか?
「さすが監督。そこまでこだわっているんですか。常に美しい物やいいものを求める姿は、いつでも完璧なものを創ることに通じますよね」
でしょうか? ヴィネは「大林監督ってなんて寂しい人間なんだろう。こういう人って虐げられた人とか恵まれない人に対しても、人として尊厳することができないのではないか」と思います。世界にはうまい物どころかまともな食事ができない飢えている人が何十億人といることをどう思っているんでしょうか?
大林監督、
あなたの一食が環境にかける負荷は、アフリカの子供たちの食事の100人分くらいかもしれないって考えたことないんですか?
あなたの食にこだわる言葉で、周りのいる人たちがプレッシャーを感じるってことに思いをはせたことはないんでしょうか?
あなたが災害にあって避難所に避難した際、提供される食事に対してどうおっしゃるのでしょうか?
ちなみにヴィネはどんな粗末な食事でも食べられます。普段から塩分の少ない食事をたべたり、油を避けたりしてむしろ味覚を落として慣れるようにしています。そうすればどんな状況でも不満を言わずに、食べられることに満足して食事ができます。
まあ、美食家って不幸ですよ。