ブルーな医療話ばかりですみません。
軽い脊柱管狭窄症といわれた患者さんですが、ある整形外科に定期的に通院しているというのですが、「じゃあ2か月たったからMRI撮りましょう」と定期検査を受けているという。そして「変わりありませんね。ままた同じ薬出しておきます」とのルーチン医療だとのこと。
MRIは高額医療機器の代表格。検査件数が少なければペイしません。しかしだからといって軽症患者に度重なる定期検査はないでしょう。
国保や社保はレセプトの細かいところを査定(つまり診療報酬を支払わない)してきます。しかも突然支払い基準を変更して、それを周知させないまま一方的に査定してくるのです。当院のような弱小医院においてはその額は非常にみみっちい額ですがが、査定された方は精神的に非常に不愉快になります。
一方、審査が通るような病名をつければ何万円もする検査を繰り返しても通ってしまうのです。数年前のある新聞記事にありましたが、「高齢者の整形外科分野のCTやMRIは不要だ」の意見に賛成です。最初の検査はいいとしても、治療に反応しなければ「じゃあまた撮ろう」と何度も撮られた患者さんが、新聞記事持ってきて当院で不満を漏らしていました。
ヴィネもなるべく過剰な検査を受けたくないので、できるだけ自分で治療や検査するのですが、今回の膝はその域を超えていたので仕方ないです。