ある40代の女性が、とある医療機関で「あなたは胃がんになる確率数百倍です」といわれたと、不安な面持ちで相談されました。その医者はそれ以上の詳細を話してくれなかったというので、何を根拠にそんな人を不安がらせることを言うのか不思議でたまりません。一方、もしかするとヴィネが知らない先端医学の知識を持った医者のことばかもしれないと、強い否定をせずに、「その時の検査データを持ってくれば相談に乗れますよ」と言いました。
その説明するかもしれない日の準備のため、あらかじめ下調べをしておきましたが、とても数百倍になるという根拠は見出せませんでした。おそらくABC健診あたりが根拠になったのかもしれませんが、最悪のデータだとしてもせいぜい30倍程度です。
「胃がん確率数百倍」と言えば患者はビビってまじめに検診受けるとでも思うのでしょうか?医療は人を脅して成り立つものじゃあないですよ。