当院に長らく通院されている患者さん、のどがイガイガするといいます。
ヴィネは開業当初から扁桃炎には”のどはちみつ療法”を提唱しています。そしてそののどはちみつ療法をもしなくて済むようになったのが、睡眠時口テープ対策でした。(なお、コロナ流行してからはこれに鼻うがいが加わりました)
だから言いました。「何年通院してんの?俺の言うこと聞いてればこんなことにならないのに」
すると「やってるよ、やっててもこうなったんだから」
「何回やった?まさか1回なんて言うんじゃないだろうね。5回も、6回もやらなきゃだめだよ」
案の定1回しかやっていません。以前にもそういう人がいましたから予想はついていました。どうして1回でやめちゃうのかヴィネには全く理解ができません。だってはちみつやってその直後に緩和したことは実感すると思うんですが、それが30分後に消えてしまったら、どうしてそこでやめちゃうのでしょうか。またやったらいいじゃないですか。
そういう人は決まって口答えします。「えー、そんなにやるの?カロリー取りすぎじゃない」
のどに垂らすはちみつの量は高々はちみつスプーン1杯です。せいぜい2mlで8キロカロリー程度です5回やったって40キロカロリー。そんな人に限って高カロリーのお菓子を何のためらいなくも食べるのです。
マスクしないで寝たら喉を痛めたおいうのですが、マスクは絶対に効果ありません。口テープをするべきなのです。しかし「あれやるとものすごく肩が凝ってとてもできない。前に先生にも言ったでしょ」と自己主張。
いったいどんなテープの張り方したというのでしょうか。寝ているときに口周りの筋肉の緊張が落ちて自然と口が開くのを、テープで開かないようにするだけですから、それが肩の筋肉緊張に働くとは思えません。むしろマスクして寝る方が耳から方への筋肉に影響が及ぶ可能性があります。
たとえ一度方が緊張したからといって、一回でやめるというのは信じがたいです。文句言うばかりで自分でちょっとは工夫してみようって気はないんでしょうか?難しい理屈を言っているわけじゃありません。口が開くから乾燥する。だから口を閉じておくようにテープ貼っているだけです。たとえ肩が凝ったとしても、じゃあそれはどうしたら克服できるのか?って考えないんでしょうか?それを、助けるために一つの解決策を提案したヴィネに対して文句言ってなんだっていうのでしょうか?
実はこの患者さんはヴィネとは長い付き合いで、以上のことをストレートに言ってもケンカになるような方ではありません。
ヴィネは「患者って赤ちゃん返りすることがある」と感じることがしばしばあります。
「え?何でそんなこと説明しなきゃいけないの?そこまでこっちが手を引いて誘導してあげなきゃいけないの?」と。
上の例のように、別に難しい医学的なことを言っているわけじゃないのに、どうして今自分を苦しめている不都合な症状をもっと積極的にかかわって治そうとしないのかなあと思います。
なのに勝手に薬をやめたり減らしたり、人から薬をもらって飲んだりと、大胆なことをするのはなんででしょう?