新聞に龍角散の全面広告がありました。
のどの繊毛運動がウイルスなど侵入者を外に排泄する機能を持っていると解説しています。そして龍角散は微粉末の生薬がのどの粘膜に直接作用。線毛運動を活発にしてのどのバリア機能を高めてくれます。
ヴィネは龍角散のこのうたい文句に違和感というか、疑念を抱いていました。
そもそものどってどの部分を指してるの?
正確に言うとのどと言われるところは上中下に分かれています。このうち繊毛(繊毛)があるのは上咽頭だけです。しかし龍角散の広告で言っている「のど」っていうのは、気管支について言っている気がします。気管支にも線毛はありますし、長々と線毛の働きを説明しているその内容は、まさに気管支そのものですから。しかし気管支に微粉末の生薬が直接作用したら、とんでもなくせき込みます。ちょうど黄な粉でむせるように。だから飲んだ龍角散が直接作用するのは中咽頭、もしくは下咽頭のはずです。上咽頭にも絶対に行きません。それこそ「ちゃらら~ん、鼻から牛乳~」状態です。
つまり、龍角散はほかの経口摂取したものと同じで、決して線毛の存在する部位には直接行きません。行ったら大変なことになります。龍角散の言うのどとは中もしくは下咽頭のことで、「のど」をどっちにもとれるようにあいまいにしているところがちょっとずるいんじゃないの?
さらに朝起きたらのどに違和感を感じた」「のどがイガイガする」という症状は主に中咽頭の扁桃腺の軽い炎症で起きているので、線毛の機能が落ちたわけではありません。腺毛の機能が落ちるのはさらに症状が進んだ時の話です。だから「ゴホン!といえば龍角散」は「風邪の超初期に龍角散を飲むとよくなるよ」と言いたいのでしょうが、その時には線毛運動はやられていないのです。
(堀田修「病気が治る鼻うがい健康法」2011年KADOKAWAより)
ヴィネが言いたいのは「こういう時はなんていってもハチミツですよ」
のどのイガイガは中咽頭粘膜が乾燥したときの症状です。乾燥するその原因は、寝ているときに口が開いているからです。その一番の対策は口テープです。寝るときに口テープ張れば絶対に口が開かないから乾燥しようがありません。イガイガもするわけないです。
物事は簡単に考えましょうね。風邪などで医療機関に行かない方がいいですよ。