と 北京オリンピックが終わりましたが、ずいぶん政治色が強かったですねえ。
オリンピックの政治利用でよく言われるのがナチです。1936年のベルリンオリンピックをナチのプロパガンダに利用しました。つまりナチ政権の軍国主義、人種差別を理由に米とヨーロッパからボイコットの声が上がりましたが、失敗に終わりました。ナチ政権はオリンピックの時は人種差別や軍国主義の性格を隠ぺいし、平和で寛容な国と宣伝したのです。オリンピック後はユダヤ人の迫害に突き進みました。
今回の北京オリンピックも似たような背景です。中国のウイグル人問題迫害を問題視したアメリカや一部の西洋の国は、外交的ボイコットをしました。これだどれだけの効果があったのか疑問です。一方、ドーピング問題で国として参加できなかったロシアのプーチンが、どうして開会式に出られるんでしょう?
ドーピングといえばワリエワはかわいそうでしたねえ。15歳で自分で判断できる年齢じゃないです。おそらく周りの欲深い大人に言われるがままに薬剤を服用したんでしょうねえ。CASの判断もカスですね。「保護される年齢」と言っておきながらなんの保護活動もしてないです。フリーの演技が終わった後に泣き崩れるワリエワに、トゥトベリーゼコーチが詰め寄る言葉はまさに悪魔です。おそらくロシアではこのコーチにも国から報奨金が出るんでしょうねえ。15歳がこの大会で学んだのは「ドーピングなんてワリにあわねえエワ」ですかね。
「オリンピックは選手が主役」とは言葉だけです。産油国はオイルマネーでアフリカの有力な陸上選手を自国選手にしてメダルをゲットしています。今回中国代表で米国出身のフリースタイル金メダルの谷選手は、2019年に中国国籍を取得しましたが、中国は2重国籍を認めていません。しかし米国籍もまだ持っているのではないかとの疑惑があります。つまりオリンピックはいまだに国威発揚の場として利用されているのです。選手にだけ「政治な発言するな」とか「抗議活動するな」と、オリンピック精神を押し付けていますが、国はやりたい放題です。
日本も例外ではありません。失格ジャンプで高梨沙羅はどうしてあんなに謝罪しなきゃいけないんですか?高木菜那がパシュートで転倒しましたが、あそこまで泣き崩れるのはオリンピックだからだと思います。選手の心はやはり「恩返ししなきゃ」という気持ちが占めているのではないでしょうか。
オリンピック開催誘致で、裏で利権を求める人物がうまい汁を吸えないように、少なくても夏のオリンピックはギリシャでいつも開催することにするのも一案ですね。