自民党総裁に岸田が選出されました。
党員票が多かった河野を国会議員が決選投票でどう判断するかに関心がありました。つまり特に若手の国会議員にとって、国民の人気があるリーダーのほうが、近々に行われる衆議院選挙で自分に有利に働くと判断するのかな、と思われましたが、結局は党内の有力者の意向に背くことができなかった、という結末に終わったわけです。「新しい自民党」という掛け声は既に実態を伴わないものとなってしまったわけです。
岸田は「人の話を聞く」姿勢を自己アピールとしていましたが、森友問題の再調査に対して「国民が調査が足りないといっているので、さらなる説明をしなければいけない課題だ」とテレビでいったその4日後には、再調査するつもりはないと態度を変えました。どこが「人の話を聞く」ですか?彼の言う「人」とは自民党内の有力者のことを言っているのです。
また、就任演説で「一つ一つ丁寧に」とか「丁寧で寛容な政治」と、「丁寧」の安売りをしていました。これまで何度も裏切られた「丁寧」を誰かの猿真似のように使う姿勢からは、とても新しい政治になるとは思えません。
ヴィネとしては一番国民の気持ちを反映した姿勢を示したのが野田だと思います。おそらくそう感じている国民、特に女性は多いと思われますが、どうして一番得票数が低かったのでしょうか。もしかして「強いリーダー」を求めているからでしょうか?
ヴィネは以前「有能な人間なら独裁政治が一番いい」といいましたが、世界各国を見ても独裁者はみんな欲深く冷酷です。日本の国会議員は強いリーダーシップを発揮したら、みんな独善的で人の話を聞かず、私腹を肥やすやつばかりです。彼らににこれまで以上に権力を集中させてはいけないのです。むしろ内閣人事局など人事を仕切る仕組みは危険です。