池江璃花子が白血病から復帰して競泳日本選手権で見事4冠を達成しました。
大病を乗り越えて2年のブランクの後のこの快挙に、彼女の才能と努力と強い意志に、ただただ頭が下がる思いです。彼女は闘病中に「必ず復帰する」と誓ったとのことです。誓いが達成できたわけですが、並大抵のことではないはず。
一方、1年前にもある人が大きな誓いを宣言しました。
「必ず1年後に新型コロナに打ち勝った証として完全な形で東京オリンピックパラリンピックを開催します」
何を根拠に「新型コロナに打ち勝った」と言えるのか?と疑問に思った人は少なくなかったはず。当時はもちろん今でも、コロナ対策として取ったことが何一つ成功しているとは言えません。実績もないのに言葉の勢いだけはいいのが政治家です。彼らの頭にあるのは選挙のことばかりだから、本気でコロナ対策が取れないのです。
今政治家の頭にあるのは次の衆議院選挙でどう議席を確保するかです。そのためにはなにがなんでもオリンピック・パラリンピックを開催しなければいけない。そのために新型コロナを抑えこまなきゃいけない。という風に、順番が逆なのです。本来は新型コロナを抑え込む→オリパラ開催する→選挙対策するです。
新型コロナが抑え込めなくてもオリパラはおそらく開催するでしょう。しかしそのために日本では感染者が増えるでしょう。それでは与党は選挙は勝てません。だからオリパラの後だと大敗する。前に選挙をするしかない。それまで、何とか感染者を少しでも減らしたい。だからまん延防止対策に打って出た。その間時短営業する店には大盤振る舞いして何とかなだめる。携帯料金値下げだけでは有権者は振り向いてくれないから、こども庁の設立で人気取りする。
選挙は6月初めかな。それまでに感染者数が減らなかったら、選挙はさらに遅らすかもしれない。