予定では我々医療従事者がワクチン接種開始するのは4月12日でしたが、まだまだ大きな病院や施設での接種が終わらず、5月中旬以降になりそうです。というのも病院の接種も常に病院にワクチンがあるのではなく、まずワクチンを配布される日にちがあって「〇月〇日と✖月✖日に配布しますよ」という計画があって、それから接種を開始するみたいです。しかも優先接種の医療機関に一斉に配布しているんじゃなく、まだ1回も接種できていない人もたくさんいます。
そのあと高齢者や一般の人ですが、それもどうやって接種するのか決まっていません。学生など一か所に集まる人たちならいいですが、そうでない人を決められた会場に集めてやるのはとても大変で、費用もかかり無駄も多いです。そうなってくると当然医療機関に行って注射することが現実的ですが、じゃあその時誰がワクチン配布を担当するのか?という問題があります。アナフィラキシーショックのことを考えて30分も観察しなければいけないのも、普通診療中には負担が大きいです。それなのに費用はインフルワクチンよりずっと安いのです。
政治家の頭の中にはオリンピックに間に合わせたいとか、ワクチン打てばオリンピックは開催できるだろうと、考えているはずです。甘いですよ。7月の開催予定日までにはワクチンを予定通り打つことはまず無理でしょう。