コロナ対策でいきなり全国の学校を休校させたり、マスク不足が解消したころに大金使ってマスクを配布したり、経済の停滞で焦ってGo Toキャンペーンをやって、そのあと急遽東京は除外するなど、泥縄対策ばかりです。
こうした何度も失敗を繰り返すのは、確率に基づいた判断をせずに突き進み、さらに結果を見て少しずつ程度や範囲を広げたり狭めたりするフィードバックもしないからです。
緊急事態宣言の時も全国一律にするべきではなかった。東北地方は感染者が非常に少なかったので、経済活動を維持するべきだったし、千葉県でも外房地域は非常に感染者が少ないので、地域を細かく区切って対策をとるべきなのです。それを東京や大阪などの感染者が多発する地域のニュースばかり流して、感染者の少ない地域の人たちまで同じ確率で感染するかのような不安に陥れているのです。だから人通りの少ないところでもマスクつけたり、感染者がいないところでも消毒や手洗いをすることが義務のような自己規制を強いることになるのです。
もっともそれが為政者の目的なのかもしれません。あまり細かく取り決めしてしまうと、判断に迷うケースも出てきたりします。それより一律に規制を敷けば、日本人の「みんながやっているんだから自分も」という国民性が働き、勝手に政府の都合よい方向に動いてくれることを知っているのかもしれません。自粛警察だって政府から見れば都合のいい状況です。自分たちの責任にはならないわけだから。
今の政治家にはこういう状況を改善する気も能力もありません。だから判断は自分の中の理性でするしかないです。何が感染する機会を高めるのか、自分の現在いる環境を考えて、どこまで予防対策をしたらいいのか、適宜確率とフィードバックをするのです。そのためには正しい知識が必要です。テレビではなかなかその情報を得ることができません。ヴィネは新聞を読むことを勧めます。特に社説や識者のシリーズものがいいでしょう。