採血が難しそうな腕を前にして、ハタと気づきました。
そうだ、エコーやってみよう。
肘にエコーを当てるとすぐに血管が見つかります。エコーで辺りをつけて採血すると、難しそうな腕の人の採血もチョー簡単になります。採血だけじゃありません、点滴の時だってこれでやれば失敗する確率は激減します。時に5,6回もさして患者さんにつらい目に合わせた過去を持っている人は少なくないはず。
何でこんなことに気づかなかったんでしょう。医者になって40年。全然気づきませんでした。医学はすごく発展しているのに、こんな簡単なことが一般に知られていないなんてとても不思議です。硬直した医者の教育を受けるうちに、自由な発想の芽が知らずに摘み取られていたのかもしれません。
自由な発想は、今のコロナ対策においても必要ですよね。