次第に熱くなり、マスクの着用が煩わしくなる時期となりました。
NHKに「鼻を出してマスクするのはだめですか?」との質問が寄せられました。NHKはその質問を専門家に丸投げ。専門家の意見は当然のごとく「鼻を出していたら、飛沫を吸い込む可能性がありますのでだめです」でした。当然の答えです。ふつうはそこで「あ、やっぱり駄目なんだ」と引き下がるところですが、ヴィネは違います。
まず、マスクは飛沫感染予防と、自らが出す飛沫をマスクでブロックするためのものです。間違ってはいけません、いわゆる空気感染の原因である飛沫核のことではありません。飛沫核はマスクをスルーしますので、予防にはなりませんし、他人へ感染させないという配慮にもなりません。
そして鼻ですが、鼻呼吸している限り風邪をひいていて鼻水が出るとかでなければ飛沫、つまりしぶきは出ません。出るとしたらふつうの呼吸でも出る可能性のある飛沫核だけです。何度も言いますが、飛沫核はいくらマスクで鼻を隠していてもマスクをスルーするので、鼻を隠す意味は本当はありません。隠しても隠さなくてもいいのなら呼吸が楽な隠さないほうがいいじゃないですか。
そうなると唯一鼻を隠す理由、つまり誰かがマスクをしないで咳や大声出したりくしゃみしたりして排泄した飛沫を、鼻から取り込むのを予防するただけにあります。飛沫はすぐに地面に落ちるので、2メートル離れていればいいっていうじゃないですか。ということは不特定多数の人がそれなりに密集したところでは鼻も隠してマスクをつける必要がありますが、そうでなければ隠す必要はないということです。
以上、必ずしもマスクで鼻まで覆うことはないというのがヴィネの結論です。なお、以前マスク着用の際の漏れ率のことを取り上げましたが、それもあまり意味はないということになります。つまりちゃんと着用せずにマスクのわきから漏れるのは非常に細かい飛沫核であって、それはちゃんとマスクをしていてもしていなくても、結局マスクの目が粗いので常に漏れていることになるからです。「布マスクなんて論外。効果なし」とも言いましたが、今では「飛沫だけのブロックなら素材なんて気にせずなんだっていいよ」ということになります。極端なはなし、お面だっていいのです。