緊急事態宣言が解除され、一見普通通りの生活が再開され始めたように思いますが、個別にみるとまだまだ解決しない大きな問題を抱えているようです。海水浴場は再開の基準が厳しすぎてほとんどが今年の営業をあきらめています。ライブハウスもソーシャルディスタンスを保つとコロナ前の十分の一の客しか入れなくなります。レストランや飲み屋だってスカスカの客の入りではやってられないでしょう。
学校での生活はどうでしょうか?お互い距離をあけて座り、食事も向き合ってはいけない、会話してはいけない。とてもかわいそうです。体育ではマスクしなくていいことになりそれは一安心ですが、音楽の授業はどうでしょうか?歌を歌ったり笛などの吹く楽器は使えるのでしょうか?
スポーツの現場もコンタクトスポーツはいつ再開したらいいか悩みますよねえ。ランニングは一人一人が「マスク必要ないんじゃねえか」と早く気づいて欲しいです。走り方まで専門家に指示されたくないです。でも大会開催はいつになったらできるのか不透明です。個人的にはスタート前の長い待ち時間がなければ問題ないと思っています。
ヴィネはこれまで飛沫感染と接触感染対策だけされて、空気感染に関しては深入りしてこなかった専門家に大きな責任があると思います。おそらく空気感染に対しては何もアイデアがないから、反動みたいに飛沫と接触感染対策であれもやれこれもやれとてんこ盛りにして、やった気になっているんじゃないかと思っています。
以前にも言及しましたが、マスク、フェイスシールド、アクリル板の仕切り、ソーシャルディスタンシングはいずれも飛沫感染予防です。これを何重にもやるのは負担ばかり大きくなります。
そして飛沫感染は咳、くしゃみ、大きな呼吸、大きな声での会話、で発生します。口を閉じていれば飛沫感染は起きません。鼻からの呼吸で発生するのはもっと小さい粒子、つまり空気感染のはずです。だから待合室、音楽を静かに聴くホールなどではマスクも仕切りもソーシャルディスタンシングがなくてもクラスターは発生しにくいです。
接触感染予防でヴィネが不必要だと思う行為は、長期休業後の店舗の再開に際して店内を消毒する行為です。コロナウイルスはプラスチックの表面で3~4日感染力を保つと言われています。これは3~4日経ったら感染力は失われるということでもあります。ということは1週間も店を閉めていたらコロナウイルス感染は起きないということになります。無駄な手間と消毒液の費用を省けます。
また接触感染に関して、NHKに文句を言いたい。あの蛍光塗料を使ったシミュレーションは国民を欺く行為だと思われます。まず蛍光塗料をコロナウイルスと仮定するところが大きな間違い。どうしてそれでいいとしたのか信じられません。単に映像でわかりやすく見せたいというNHKの都合だけです。あの映像は単に手あかがどこに残るかの映像であり、一人の患者から広範囲にコロナウイルスがべとべと塗りつけられるということにはならないのです。NHKの罪は大きすぎます。
外は最高の通気環境にあります。これまでの対策で手が付けられていない空気感染対策はとにかく通気です。外での活動は基本何の制限もする必要はないです。
これまでにクラスター感染を起こした環境を考えれば、どんな環境が危険かがわかります。ホストクラブ、キャバレー、屋形船、カラオケ、スポーツクラブ。医療機関を除けば3密だけではなく、そこで大声を出す環境、ハーハー息を切らす環境が問題なのはすぐわかります。またこういう環境はソーシャルディスタンシングを保ったりマスクしたりシールド設けたしたら営業できません。
そこで必要なのが高性能な換気システムです。これまで2か月余り営業自粛していた時が、本当は換気システム導入に伴う店内改修工事のチャンスだったのです。そうすれば緊急事態宣言解除後により早く普通の営業に戻れたと思うと、無駄な時間過ごしたなあと思いますよ。雀の涙程度の休業補償しても何の意味もありません。金のバラマキじゃなく、どう金を使うのか頭使うべきでしたね。