コロナの感染対策では、飛沫、飛沫核、エアロゾル、微粒子なる言葉がきちんと区別して理解している人が少ないです。またきちんとその区別を理解した所で、実態と会わない区別だから、何をどうしたらいいかわからないのです。
どこがおかしいのかまず定義から説明しましょう。
飛沫はいわゆる口(鼻水出る人は鼻からも出ます)から出たしぶきのことです。大きさが(ここが問題なのですが)5㎛以上です。1~2メートル位飛んですぐに落下するとのことです。ちなみにウイルス単独での大きさは0.05㎛ですから相当小さいですねえ。
飛沫核はしぶきの水分が蒸発して小さくなり空気中を漂う大きさになったもので、大きさが5㎛未満。これを吸い込むことで感染するのが空気感染。当初専門家はこれを「特殊な状況でないと起きない」ので一般的には感染経路として認めてませんでした。今ではさすがにその存在を認めざるを得ないと思うのですが、公には認めていません。
さてここで誰でもすぐに気が付くと思います。5㎛で区切ってそれ以上なら地面に落ちて、それより小さければ空中に浮いてるの線引きってあまりにもご都合主義じゃありませんか?これは「37.5度の熱が4日続かないとPCR検査はしない」という杓子定規な思考と底辺でつながっています。研究者というのはきちんと数字で仕分けるのが好きなんですね。たとえ実態とかけ離れていてもそうしないと次に進めないのでしょうか?
一方エアロゾル感染というのもありますが、これははっきりした定義がないのではないかと思います。全体としてはどうも飛沫と飛沫核どちらでも空気中に浮いていれば、それを吸い込んで起きる感染と思ってください。ヴィネとしては5㎛で区切る飛沫感染と飛沫核感染より、エアロゾル感染のほうが実態と一致した表現ではないかと思います。なお、微粒子もエアロゾルと同じと考えられます。
さて問題はこれからです。エアロゾルは10分程度は空中を漂うという研究結果が出ました。もしかするともっと漂っているかもしれません。そしてエアロゾルはわずかな空気の流れで一気に拡散します。
このことから、感染予防対策や経済再開活動は、今までやみくもに一律禁止していたことから、個別で対応を考えることができる段階にきているはずです。しかしまだ政府は具体的な対策へと舵を切れません。背後にどうしようもない頭カチカチの専門家がいるからでしょうか。
次は具体的な次世代への対策です。