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権力を笠に着ると強くなれる心理 - 医療

コロナの流行で、様々な日常生活の制限を強いられています。

マスクの着用、手洗い励行、外出自粛、ソーシャルディスタンシング・・・

どれをとってもみんな本当はやりたくないものばかりです。でもそんなことをおおぴらに口に出しては言えません。みんな人の目を気にして行動しているようです。殺伐とした空気が流れていますねえ。もちろんヴィネは自分の信念にしたがって生きております。

政府の自粛要請に従っていないように見える人を糾弾する人たちがいます。
「公園で親子が騒いでいる」
「家族でスーパーに買い物している」
「手を消毒しないで私の荷物を触った」
もしかするとヴィネを見かけて
「マスクをしないで走っている人がいる」と通報している人がいるかもしれませんね。

まるで「自粛警察」ともいうべき人が現れたのはなぜなのでしょうか?新聞記事に甲南大学文学部教授田野大輔氏の意見が掲載されていました。氏によると、

政府という大きな権威に従うことで、自らも小さな権力者となり、存分に力を振るうことに魅力を感じているのだというのです。権威の後ろ盾のもと異端者に正義の鉄槌を下すことで、普段なら抑えている攻撃衝動を発散していたのです。

なるほど、自分は論理的な根拠を持っていないので一人で戦うことはできないけど、権力が言うことを盾にして言うのなら強いバックボーンを得たと勘違いしちゃうのですね。正しい知識を得るには時間がかかるしそれを理解するには知性も必要だが、権威が言っていることを自分の意見にしちゃえば手間暇かからず安上がりで権力者になれるってわけですね。

実に明快で腑に落ちました。
2月の医師会の理事会でヴィネが「以前からWHOはマスクには予防効果がないといっていますよ」と発言したときに「先生のところから万が一患者が発生したら濃厚接触者として扱われますよ」と脅しにかかったあの医者も、自分の意見などなく、単に日本医師会が言っていたことをそのまま自分の意見として言ったわけです。あれだけ堂々と強い言葉でヴィネに言ったその自信は日本医師会の後ろ盾があったからなのですね。自分の頭では考えることができないちょっとかわいそうな人だったというわけです。

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