この期に及んでまだIOCもJOCもオリンピック開催を予定どおり行おうという姿勢を崩していません。しかしアスリートからは強い疑問を呈されています。
多くの選考レースが開催中止になり、練習もまともにできない状態で何がアスリートファーストでしょうか?おそらくIOCの頭にあるのは協賛金のことが大きくあるでしょう。中止はもちろん延期になれば多額の違約金が発生しかねないです。だから踏み切れないのではないでしょうか?
JOCの理事の中のアスリートに近い人からは中止の声が上がっていますが、JOCのトップや政治家になった元オリンピック選手は頭の中がすでにアスリートではなくなっていますから、原則論を貫くばかりです。
日本もどうしても予定通りやりたいのはお金がかかわっているからでしょう。国立競技場の計画の段階で一度決まった案をキャンセルしたことで多額の違約金が発生しました。エンブレム問題でもすでに決まって印刷までしたところからの変更なので大損しています。そこに持ってき延期となればやはり販売したチケットは払い戻さざるを得ないでしょう。今まで準備してきたこともすべてパーですから大きな損失です。
麻生が40年ごとに起きるオリンピックの悲劇に今回のオリンピックを「呪われたオリンピック」と表現しましたが、政権内からは何の批判も出ませんでした。野党から出た言葉だったら食って掛かったでしょう。