コロナウイルス流行の日本は、一部にオリンピックパラリンピックの開催を危ぶむ声があります。
そこにこの人の発言です。IOCの最古参パウンド委員(77)が一年延期をしたほうがいいといったのです。
パウンド委員ってどんな人かというと、空気は読まない、忖度とは無縁。かつては会長の有力候補。全て穏便に解決を図ろうとするバッハが会長になってからは影響力が弱まり、理事にもなっていないのです。しかしその発言はメディア受けがいいようです。パウンド氏はロシアの国家ぐるみのドーピング疑惑では厳罰を求める強硬論を貫きました。
みんな自分の発言で炎上したら非難されたりするのが怖いから、表向き当たり障りない発言するんですよ。本当は言いたい。だから身を隠せるSNSで平気で人をたたいたりするんです。卑怯ですよ。
ヴィネは市原市で適切な在宅医療を広めるために何度も会議に参加しましたが、建設的な意見を言う人はゼロ。おそらく、言ってその言葉にあとまで責任を持ちたくないのでしょう。また言うことによって自分の仕事が増えるのが嫌なんです。
政治の世界で本来忖度など働いちゃダメなんですが、今の日本の政治は腐りきっているから、みんな保身のためにあからさまな嘘ついてでも大勢に迎合するのです。どうしてここまで落ちたのかな、と思うのですが、その背景には日本の「おもてなし」文化があるんじゃないかなと最近疑っています。
なんでも「消費者のために」と忖度が働き過ぎていて、過剰包装、バカ丁寧な敬語、こだわり過ぎの商品、なくてもいい便利グッズ、期待していなかった過剰なサービス・・・・・。これが日本のホスピタリティーとばかりに「お・も・て・な・し」でオリンピック・パラリンピックを引き寄せましたが、ここにきてほころびが出てきたのかも知れません。
これからは日本にはKYが貴重な存在となります。お友達だけで固まっていては腐るのは当たり前。スポーツと同じで敵を作らないと人は成長しません。