おしりは結構吹き出物ができやすい部位ですので、時々お尻に大きなオデキを作って受診される方がいらっしゃいます。
先日も「ズボンが当たるだけで痛い」といってこられた方がいました。オデキを触るとぶよぶよしていて膿がたまっているのが歴然としています。そこに切開を加えると、ドドドっと膿が排泄されました。皆さん処置直後には「あーだいぶ楽になった」と言われます。
お尻のオデキは繰り返します。この方も数か所にオデキができた跡がありました。今回ほどひどいのは初めてだそうで、これまでは自然に排膿できていたらしいです。
「これってならないようにすることはできるんですか?」
帰り際にそういう質問を受けました。
炎症を起こしやすい人は糖尿か、もしくはそれに近い体内環境を持っていると思っています。この方は糖尿ではありませんが、その予備軍の状態でした。そして食事は不規則で糖質に偏りがちで、仕事が忙しくて昼食とるのが遅れて、3時ころすごく腹がすいた状態で一気食いして、夕食が腹がすいていない状態だけど食べるなどしていました。しかし、こんな食生活は若い人には珍しくなく、別段それがこのような病気を引き起こすとは思いもよらなかったようです。
しかしさすがに痛い目にあった後は、神妙にヴィネの意見に耳を傾けていました。その内容がタイトルの言葉です。
食事はその時の勢いで食うな。次を考えて今の食事をするのだ。もしそれができなかったら次の食事それをするのだ。ヴィネがこの考えに至ったのは、何とかして相手に伝わる「食事を抑える方法がないのか」考えあぐねた結果です。
食はあなたを作る。そしてあなたを壊すのも食なのだ。