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お粗末な救急体制 - ブログ

先日の日曜ですが、当番医でした。

急にコロナ患者が減って、そちら方面では忙しくなかったのですが、外科処置をする患者さんが予想以上に多く、縫合が4例もありました。そのうちの肘を大きく切った方が

「〇〇病院に電話したら、今対応できる医者がいないからほかに行ってくれ」

と言われたというのです。〇〇病院はその日の2次救急の救急の病院です。1次救急は産婦人科や皮膚科や耳鼻科だって受け持ちます。必ずしも外科系の医院が担当するわけではないです。いや、むしろ内科的な処置しかできない医院の方が多いです。だから2次救急は外科処置ができるところが担当するのです。

なのに担当できる医者がいないだと!!市から補助金もらって2次救急をしているのに、こういう病院は少なくないです。

「今日の当直医は呼吸器が専門で、心臓のことはよくわからないので他に行ってくれ」

なんていうことだってあるんです。

話は変わりますが、発熱外来で今までPCRをやっていたのに、抗原検査しかやらなくなったところもありました。熱があるのに抗原検査陰性になった人は、別の病院に行かざるを得なくなります。熱があるのに別の病院を探すのはつらいです。そういう患者さんのことを考えたら、発熱外来を標榜するならPCRをやるのは当たり前でしょう!!!

なぜPCRをやめたのか?聞いたわけじゃないので憶測ですが、もうけが少なくなったからだと思います。PCR実施料が次第に下げられて、今までそのたびに検査会社の検査料も下がってきたのですが、今回据え置きになって利益率が落ちたのです。

結局、どの世の中も金なんです!

ちなみに普段抗原検査しているけど、当番医の時はコロナの患者を診ないというところもあります。

何で!?

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