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ヴィネが医者をやめたくなる時 - ブログ

在宅医療をやっていると

「ああ~、またか・・・」

と、全身から力が抜けて「もうこんな事にかかわりたくないなあ」と思うことがあります。

ある在宅患者の家に初めて伺った時に「はいこれが○○病院の余った薬です」と、悪びれた風もなく旦那が買い物バック一杯の薬を持ってきたのです。ざっと目を通すと、毎回90日分の処方が、3回分くらいあります。その80%ほどが使われずに残っていたのです。残り20%を服用していたかどうかはわかりません。もしかすると捨てていたのかもしれませんし、どこか部屋の別の所に紛れ込んでいるかもしれません。薬は喘息の薬とか高血圧とかコレステロールとか、睡眠薬とか精神科の薬とかでした。この方は認知症もあり、全く薬の管理ができていないのです。夫もほとんどかかわっていなかったようです。

しかしこれを処方した医師は、外来で患者を診察していてそのやり取りから認知症があると気づいていたはずです。それなのにちゃんと内服しているかどうか確認せず「また90日分出しておきますね」と言っていたに違いありません。残薬を調べる面倒な作業を完全に頭から消し去っているとしか思えません。

今回残薬の値段を調べたところ174,400円でした。問題は薬代だけではありません。結局この人は病院に行っても治療に結びつくことはほとんどやっていなかったわけですから、この方の再診料や検査料だって無駄になっていたのです。つまりこの方の医療費全てが無駄遣いされていたと考えられます。

降圧剤も飲んでなかったので、血圧だって高かったでしょう。しかし受診時に血圧測定するとか自宅での血圧はどうなのかという会話をしていれば血圧が高いことがわかって、薬飲んでいるかどうかに疑念がわくはずですから。

平気でこういう医療をやっているやつらのことを考えると、ヴィネは医者をやめたくなってくるのです。

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