新聞の健康相談の欄には必ず目を通します。ヴィネの専門とする領域以外の患者さんが来た時に、それなりに対応するときの参考になるからです。
しかし今回のいわゆる専門家の回答は全く回答になっていませんでした。
小学校5年生の女の娘の、2年前から繰り返す口内炎の相談です。総合病院の皮膚科部長の回答が書かれていました。回答文の6割が治療とは関係ない口内炎の説明とか特殊な口内炎の原因に割かれていて、重要な治療法に関してもごく一般的なステロイドの塗り薬を塗って(すでに相談を寄せる前からやっているはず)それでも治らない場合はステロイドの飲み薬を飲むが、それは副作用のこともあるからせいぜい1週間までにとどめるべきと回答。(繰り返す小児の口内炎に、ステロイドの内服はまず絶対にやらない治療法でしょう)あとは熱い物やからいものは避けることなど、当然口内炎があれば痛いことをわざわざ注意として挙げるなど、全く回答になっていません。
慢性腎臓病で透析一歩手前の患者さんですが、毎回口内炎の薬を要求するので「そんなに口内炎頻発するのはおかしいです」と、その治療内容を聞いたところ、案の定の答え。
治療開始が遅すぎます!
毎回痛くなってから治療し始めるとのこと。多くの人はこのタイプです。いたくなった時にはすでに潰瘍形成していますので、最低で治療に1週間、時に2週間かかります。しかしおそらくその3日くらい前に「あ、できたかも?」と思うときがあるはずです。口腔粘膜が少し腫れているけどまだ痛くないときです。その時口の中を見ると、赤くはれています、時にその中心部に小さな白い点があるかもしれません。その時に治療開始すれば軟膏を1,2回塗るだけで治ってしまうのです。口の中をかんでしまった時も同じです。その時に軟膏を塗ればすぐ治ります。
ちなみになぜ口内炎が頻発するのかですが、それは食べすぎです!(ずばり!!!)特に邪食の食べ過ぎは口内炎につながります。したがって腹7分目の食事にすれば口内炎の発生は激減します。また、口内炎を薬なしで治そうとするなら、できたかも、と思った時から食事を3割減らせば自然治癒することも稀ではありません。 以上はヴィネが甲田療法の超少食糧法で経験したことに基づきます。
専門家!せめて「超早期に治療開始しなさい」の一言付け加えないさいよ。でなきゃあんたは机上の専門家でしかないですよ。