先日20分ほど自宅に誰もいなくなった時のことでした。いつもは餌を食べるのに時間がかかるように工夫した装置に餌を入れて、アンディが餌を食べてる時間にさっと家を出るのですが、先日はその時間がなく、わんわん吠えるアンディを玄関に置いて出てきました。
自宅に戻ると、なんとアンディは玄関でドアに向かって座って待っていたのです。
忠犬ハチ公は急死したご主人を待ち続けて渋谷の駅まで10年も通ったといいます。わずか1年しか飼われていなかったのに、その死後10年も通い続けられるものなのでしょうか?何を考えて通い続けていたのでしょうか?本当に忠誠心だけなのでしょうか?当時はファシズムと結び付けて忠誠心を宣伝するために利用されたところもあるようですが、人間が勝手に忠誠心を推量してはいけないのかもしれません。
さて、アンディですが、ハチに比べればたった20分ですが、やはり玄関で待っている姿をみると感動します。彼を庭に放すと、じっと外を眺めていることがあります。また、ドアの前でわんわん「開けてよ」と鳴くわけでもなく、ずっと待ち続けることもあります。普段食い物しか関心のないような行動ばかりですが、こんなところに人間にはない犬の世界観があるのかもしれません。