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日本社会の無駄、無駄、無駄 - ブログ

建築関係の人とこんな話をしました。

「私は建築現場で使わないで捨てられる木をもらってくるんですよ。結構長い木も捨てられますよね。ま、最も2メートル以上の木はありませんけど」
「いやいや、現場で使わなくなったら一本そのままじゃ(長すぎて)捨てられないから短く切って捨ててるんですよ」
「それだけじゃないですよ。例えば屋根に瓦葺く前に張るシートがあるでしょ、あれなんかも全く使わない一本そのまま捨てられることもあるんですよ」
「え~!次の現場で使えばいいじゃん」
「そんなことしないよ。管理と保管に金がかかるから。もったいないよねえ、みんな施主さんの負担になるんだから」

昔うちに入っていた工事関係の人が
「先生、現場で余った気があるんだけどいる?」といってツーバイフォーの木を2,30本持ってきたことがありましたが、こういうものを大切にしようとする工事関係の人ってまれなんですねえ。

という話を聞いて「全くもう!工事関係者は無駄遣いばっかりして」と怒る人がいると思われますが、そういうあなたも相当の無駄を働く一端を担いでいる可能性があり案すよ。「私は無駄使いを一切してません!」と胸を張って言えますか?

日本の食品ロス量は、年間600万トンを超え、毎日、大型トラック(10トン車)トラック約1,700台分の食品を廃棄しています。あなたもその一端を担いでいるはずです。

医療現場も例外ではありません。薬の廃棄量の実態さえわかっていません。患者さんが「これだけ余っているんですが」と買い物袋2つに一杯持ってくることも何度かありました。在宅医療を開始した時に患者さんのお宅に行って薬を見せてもらうと、軟膏が百本くらい出てきたこともあります。インシュリンを自己注射できない人に漫然と処方して何十本も出てきたこともあります。ヴィネはそれを一つ一つできるだけ使おうと苦心しますが、期限切れで使えなくなったりしてやむく捨てることもあります。大病院の医者は患者さんが使っているかどうか確認せずに前回同様の処方を繰り返す傾向が高いです。その患者さんが一般開業医に紹介されたときに、「その薬は全部捨てて。こっちから新たに出すから」という医者もいます。
患者さんにも責任があります。医療費の自己負担が少ない人は無駄にする傾向が高いです。「念のためにもらっておく」というのです。

ヴィネはもう隠遁生活したく思っています。

 

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