「やっとまともな専門家に巡り合う」のタイトルで、7月12日に国立病院機構仙台医療センター・ウイルスセンター長の西村秀一先生を紹介しましたが、やはりこの先生しかいません。
8月25日の新聞に掲載された先生のインタビュー内容を要約すると、
1.学校で先生方が毎日机の消毒する行為はあまり意味がない。
2.手洗いは毎回石鹸使って30秒の手洗いする必要なく流水で十分。
3.屋外でのマスク着用の意味はない
ある研究でプラスチック表面についたコロナウイルスが長く生きるとされていましたが、データをよく見ると1時間でウイルスの数が10分の1程度に減っていたとのことです。今までは発表されたデータを深読みせずに表面的なところだけを報道されていたのです。報道機関も重罪ですが、それよりも専門家が黙っているのが大きな問題です。もしかすると専門家の多くも論文にちゃんと目を通していないのかもしれません。
ヴィネは早い時期から念入りな手洗いは無意味、飛沫や接触感染より空気感染の可能性を考えるべき、そのために換気は非常に重要。テーブル、手すりのアルコール消毒は負担だけ多くなり、効果はほとんどない。外での運動は積極的に推進するべきで、公園の遊具を使わせない判断をした自治体は無知で意地悪なジャイアンみたい。と訴えてきました。いずれもウイルスの特徴の基本さえ知っていれば自然と出てくる発想です。
そして人間の自然の行動から逸脱した、専門家が頭の中で考えただけの対策は、できっこないので無意味です。例えばマスクの外側を触るなとか、ソーシャルディスタンシングを2メートルとれとか、食事中は対面じゃなく同じ方向を向いてしゃべらないようにせよとかです。
半年もたつのにあまりこういった無意味な対策を検証しようという動きがないのはあきれてしまいます。